ビジネスパーソンの読書量、理想は「月5冊以上」が過半数……カギは電子書籍か | RBB TODAY
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ビジネスパーソンの読書量、理想は「月5冊以上」が過半数……カギは電子書籍か

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ひと月の「実際の読書量」と「理想の読書量」
  • ひと月の「実際の読書量」と「理想の読書量」
  • 電子書籍タブレット「UT-PB1」
  • Sony Tablet Sシリーズ
 アイシェアは27日、「読書」に関する意識調査の結果を公表した。調査期間は8月5日~8日で、年収1000万以上、ひと月に1冊以上本を読むビジネスパーソン500名から回答を得た(30代:19.4% 40代:80.6%)。

 まず、全員にひと月の読書量を尋ねたところ、もっとも多かったのは「1~2冊程度」で48.2%とほぼ半数。それに続いたのは「3~4冊程度」で24.0%。これらを合わせた『5冊未満』が全体の72.2%と過半数を占めた。「10冊以上」という人も10.4%いたが、「5~6冊程度(11.0%)」「7~8冊程度(3.6%)」「9~10冊程度(2.8%)」を合わせた『5冊以上』は、27.8%と少数派となった。

 一方で“理想の読書量”を尋ねたところ、もっとも多かったのは「3~4冊程度」で26.2%。“実際の読書量”で少数派だった『5冊以上』は、“理想の読書量”では合計51.4%と多数派に一転。とくに「10冊以上」は20.6%を占め、実際の読書量より10.2ポイントも上回るなど、「本当は読書量を増やしたい」と望んでいる実態が明らかとなった。

 ちなみに、読書の場所の1位は「通勤時」で36.4%。2位は「ベッドの上(24.8%)」、3位は「書斎(15.4%)」という結果にとなり、毎日確実に使える通勤のすきま時間で読書をしている人が多いようだ。さらに「どのようにすると読書量を増やせると思うか」を自由回答で尋ねたところ、「ネットサーフィンの時間を減らす」「仕事の効率を上げる」「寝る時間を減らす」「自分で時間を作る」「すきま時間を有効に活用する」といった時間調節に関する意見が多数見られた。その他に「速読術を身につける」「電子書籍のツールを購入する」「電子書籍の普及」という声が複数あがった。

 読書量を多くする手段の1つとして挙げられた電子書籍だが、「電子書籍を知らない」とした人は2.4%と少なく、電子書籍の認知度は全体の97.6%と過半数に達している。現在「読んでいる」としたのは全体の11.4%。「読んだことはないが、今後利用してみたい」との意向者は32.0%にのぼり、まだまだ普及の余地が大きいことが伺える。

 調査で明らかになったように、電子書籍の普及はまだまだこれから。各社販売に工夫を凝らしていく必要があるだろう。実際、メーカー各社は、現在進行形で電子書籍リーダーのテコ入れに取り組んでいる。たとえば、9月17日にはソニーが“Sony Tablet”の第一段であるSシリーズのWi-Fiモデル「SGPT111JP/S」「SGPT112JP/S」を発売。電子書籍専用ではないが、10月以降に同社のブックストア「Reader Store」に対応予定でリーダーとして活用できる端末となっている。また、パナソニックは8月10日に楽天の電子書籍ストア「Raboo」対応の電子書籍タブレット「UT-PB1」を発売。「UT-PB1」では、ビジネスマンを対象に「新・ツンドクスタイル」を提唱し、デスクトップ上に書籍を山のような形で表示し、積んでおくことができる。通勤時間の、いわゆる“すきま時間”などに、積んだままにしていた書籍を気軽に取り出して読む感覚をアピールしている。
《冨岡晶》
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