大手光サービス参入にも対抗……J:COM、東急電鉄がYCVを共同買収 | RBB TODAY

大手光サービス参入にも対抗……J:COM、東急電鉄がYCVを共同買収

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J:COM代表取締役社長 森修一氏(左)と東京急行電鉄 取締役社長の野本弘文氏(右)
  • J:COM代表取締役社長 森修一氏(左)と東京急行電鉄 取締役社長の野本弘文氏(右)
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 ジュピターテレコム(以下、J:COM)と東京急行電鉄は22日、相鉄ホールディングスの横浜ケーブルビジョン(YCV)を共同で買収することで合意したと発表した。共同買収は業界では初。買収金額は合計で75億円。J:COMが51%、東急電鉄が49%を取得する。役員、社長がJ:COM、副社長は東急から指名し、非常勤で両社から2名ずつ取締役を指名する。

 YCVは従業員数58名、サービスエリアは横浜市旭区、泉区、保土ヶ谷区の全域、西区、戸塚区の一部となっており、エリア内世帯数は29万2,000人、ホームパスは26万世帯となっている。加入者で見ると、テレビは4万6,000世帯、ネットは15,000世帯。J:COMと東京急行電鉄グループのイッツ・コミュニケーションズのサービスエリアに挟まれる形となっている。

 J:COM代表取締役社長 森修一氏は「今回取得する横浜ケーブルビジョンのエリアは、都心へのアクセスが良く人口流入が予想される地域だ。J:COMとイッツコムのエリアに囲まれ、経営リソースの有効活用、事業戦略の相乗効果が期待できる」と話す。東京急行電鉄 取締役社長の野本弘文氏は、「2020年には私どもの東横線と相鉄本線が相互乗り入れになる。そうすると、相鉄線からも直通で渋谷に来ることができる。非常に利便性も増すし、J:COMと共同で会員獲得も期待できる」と話した。

 また、買収の経緯について、野本社長は「ケーブルテレビの社長時代からJ:COMとは、ケーブルテレビをどのように定着させるか?ケーブルテレビをどのように発展させるかについてよく話していた。そのなかで、相鉄から話があり、良い機会だった」とコメントした。

 ケーブルテレビのテレビ事業は光系のテレビサービス参入、少子高齢化・単身世帯の増加などによって、多チャンネル市場の成長が鈍化している状態だ。両社とも、ケーブルテレビを情報発信の生活インフラとして成長させ、大手通信事業者に対抗していく構え。J:COMは過去6年間で、小田急ケーブルテレビをはじめ14件の買収を実施してきたが、今回のようにパートナーを組んでの買収ははじめて。森社長は「今まで縦割りだったケーブルテレビ業界に大きなインパクトを与える。他のメディアと大競争時代となっていくだろう」と説明するが、それだけ、生き残りをかけた競争が激しくなってきているということだろう。

 J:COMは最大手のケーブルテレビ事業者としての確固たる地位と顧客基盤、東京急行電鉄はエリアマネジメント力や豊富な生活サービス事業、といった強みを生かし、相互連携で新たなサービスを展開していくとしている。
《RBB TODAY》

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