日立、スーパーテクニカルサーバ新モデル「M1」追加……KEKの次期スパコンに採用 | RBB TODAY

日立、スーパーテクニカルサーバ新モデル「M1」追加……KEKの次期スパコンに採用

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スーパーテクニカルサーバ「SR16000 モデルM1」
  • スーパーテクニカルサーバ「SR16000 モデルM1」
  • 新モデルの概要
 日立製作所は15日、流体解析や気象予測などの科学技術計算分野向けスーパーテクニカルサーバ「SR16000シリーズ」に、POWER7プロセッサーを搭載した新モデル「SR16000モデルM1」を追加し、21日から販売開始することを発表した。

 「M1」は、1ノードにPOWER7プロセッサーを4個、メモリを最大256GB(ギガバイト)まで搭載可能な科学技術計算分野向けスーパーテクニカルサーバ従来モデル「SR16000モデルL2」に比べ、約1.6倍となる1ノードあたり約980ギガフロップスの理論ピーク性能を実現している。

 「M1」では、プロセッサーからの発熱をすべて水で排熱できる水冷技術やプロセッサーボードの高密度実装技術により、1ラックに最大96ノードを搭載できる。これにより、1ラックあたり94.1テラフロップスの理論ピーク性能を実現。設置面積あたりの演算性能を従来モデル「L2」と比べ約7倍に向上させた。また、外部スイッチユニットなどを介さず、「M1」内の各ノード間を直接ネットワーク結合することで、ノードあたり最大96GB/秒(単方向)の転送性能を実現。これにより、多数のノードを並列接続した大規模なスーパーコンピュータシステムを構築できるという。

 また大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)の次期スーパーコンピュータシステムに、「M1」採用が決定しているとのこと。KEKは、高エネルギー加速器を用いて宇宙や生命の誕生、素粒子・原子核・物質の根源などの解明を推進する研究機構で、国内外の関連分野の研究者にスーパーコンピュータシステムの計算資源を提供するなど研究活動の支援も行っている。今回、KEKは「M1」64ノードを導入し、そのうち56ノードを計算ノードとして使用、9月1日から新システムの稼働を開始する予定だ。新スパコンシステムは、従来システムと比べ、総合理論演算性能は約25倍の54.9テラフロップス、総メモリ容量は28倍の14TBを実現する見込み。
《冨岡晶》

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