富士通、グループ業績管理、複数自動仕訳けに対応した「GLOVIA SUMMIT GM」 | RBB TODAY

富士通、グループ業績管理、複数自動仕訳けに対応した「GLOVIA SUMMIT GM」

エンタープライズ ソフトウェア・サービス

富士通民需ビジネス推進本部長代理の小野協氏
  • 富士通民需ビジネス推進本部長代理の小野協氏
  • 富士通マーケティング ソリューション事業本部副本部長の渡辺雅彦氏
  • グループ経営情報統合
  • 1億件の明細の管理と高速処理はインメモリアーキテクチャで実現
●6年ぶりの新バージョン

 富士通と富士通マーケティングは12日、経営会計ソリューション「GLOVIA SUMMIT GM」を発表し、都内で記者会見を開催した。

 今回発表されたのは1997年からリリースしているGLOVIA SUMMITシリーズの新バージョンだ。これまで約1,800サイトで利用されている実績を持つが、6年ぶりのバージョンアップとなる。富士通民需ビジネス推進本部長代理の小野協氏は、「GLOVIA SUMMIT GM」の特徴として、経営情報の統合機能、グループの業績管理機能、グループ統合機能、IFRS対応の4点を挙げた。同製品は大手・準大手をターゲットに2年間で700サイトへの販売を目指すとしている。

 富士通マーケティング ソリューション事業本部副本部長の渡辺雅彦氏は、GLOVIA SUMMIT GMの位置づけについて次のように話す。「本社のなかには基幹システム、人事・給与システム、周辺システムなど多数のシステムが動き、それぞれが業務プロセスを内在している。これを最大限生かしながら、大きく変えることなく、その結果でてきたデータだけを収集することによって企業全体の経営情報として育てていく。本社だけではなく子会社、海外子会社も対象となる」。また「今、IFRSを中心に変化が起きている。ひとつはグループ統合。IFRSは連結決算をベースに考えているものなのでグループ統合という問題が必ずでてくる」としてIFRS対応やグループ会計統合も大きなポイントと強調した。

●1億件の明細を一元管理し高速処理

 具体的な特徴として挙げられたのが、まず1億件の明細を一元管理し、高速処理できる点だ。現場には、見込み発注、人件費、購買、旅費交通費など様々なデータがあり、経理の決算・会計業務の基礎になっている。GLOVIAでは、これらの情報を明細レベルでとっておき、確認したいデータをいつでも瞬時に見ることができる。従来の伝統的な会計システムでは、中小企業向けのパソコン会計では100~数千の明細、大企業では約十万件くらいのデータをもとに会計中心の実務を行っていた。これを一億件に拡大した。「今見たいと思うものが、どんどん変わっていく中で、手元に必ず情報があるということ。これが経営や現場レベルの判断にとても役立つと確信している」(渡辺氏)。富士通では、新たにインメモリアーキテクチャを採用。これらの情報を全てメモリ内にのせることで秒単位でアクセスができる機能を盛り込んだ。従来会計で管理していなかった、これら仕訳け前の現場情報を管理できることは、様々な立場の人間が必要な情報を確認し、根拠明細を追跡するのにも役立つ。「現場から上がった情報は誰かが文章をつけたりサマリーし、トップ層へどんどんあげられる。その間に情報の欠落や恣意的な報告判断も入ってしまう。これを解消するためにはトップと現場が同じ情報・数字を確認しながら会話、相互理解することが非常に大事だ」。そのために一億件の明細も活用できるという。

 また渡辺氏は、大事なのは予測管理だと話す。年度決算がどうなるのかを示すことができる情報を蓄えておく、あるいは判断するための基礎情報を提供する仕組みが重要だという。「GLOVIA SUMMIT GM」で特徴的なのがローリングフォーキャストという考えを取り入れている点だ。「従来の予算というのは、一度設定すると1年間変わらない、場合によっては上期・下期と半年ごとに変えるぐらいのサイクルだった。ローリングフォーキャストは短ければ毎月の単位で予測値を置き換えていく。かつ12ヵ月先など、予測値を求め続ける。前月にたてた予測が合っていたのか間違っていたのか、検証しならが繰り返しローリングさせていく」。現在、富士通全社でローリングフォーキャストを取り入れており、多い時は毎週数字を動かしながら積み上げては、また変更を加えるという繰り返しを行っている。

●仕訳け生成エンジンで開発コスト削減とIFRSに対応

 さらにグループ会計統合という点では、グループ間の取引をルール化する会社間論理仕訳けが挙げられる。「従来は各社独自のルールに基づいて仕訳けを生成していた。連結決算で、A社とB社のデータが合わない場合、この調整に手間取っているのが問題だ。ここに会社間論理仕訳けを取り入れることで、A社が売上伝票登録した時に、相手方であるB社の仕入れ伝票も自動的に計上される。これによって不一致がおきないようにすることができる」(渡辺氏)。結決算早期化と取引照合や差異分析を容易にする。

 これに加えて仕訳け生成エンジンで、連結のたの開発コストを軽減することができるとしている。仕訳け生成エンジンはEAI(Enterprise Application Integration)と呼ばれるものに相当する。従来は各業務システムごとに連携のための個別開発が必要だった。「データを集めるためのツールを別に用意した。しかし、それは会計専用の収集ツールではない汎用のツールで、これを使いこなしながら数十から数百あるシステムとつないでいいるというのが現実だ。この仕訳け生成のなかで、コード変換、特に販売データと購買データコードが違うというのは往々にしてありがちなことだ」「このコードをGMのなかで統一する」。「GLOVIA SUMMIT GM」では、業務システムデータを集約や変換をせずにそのまま取り込み、マスタ設定によって、分岐、コード変換、項目マッピングなどを経て「GLOVIA SUMMIT GM」の標準インターフェイスフォーマットに変換し仕訳けを生成する。また、日本基準とIFRS基準の両方へ変換するなど、自動的に複数基準の仕訳けを生成する。これによって専用のEAIツールなしに、現場システムをそのままの形で取り込んでくることができ、一億件のレコードを集めることができる。

 同製品は10月末提供予定だが、1年に1回のレベルアップ、そして税制改正等に応じた機能を順次提供していく。価格は1ユーザー40万円からとなっている。
《RBB TODAY》

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