富士通、2010年度第3四半期決算を発表……NEC合弁会社について「脅威でありチャンス」 | RBB TODAY

富士通、2010年度第3四半期決算を発表……NEC合弁会社について「脅威でありチャンス」

エンタープライズ 企業

富士通 代表取締役社長 山本正巳氏
  • 富士通 代表取締役社長 山本正巳氏
  • 富士通 取締役執行役員専務 加藤和彦氏
 富士通は28日、2010年度第3四半期の連結決算を発表した。売上高は1兆964億円(前年同期比4.4%減)、営業利益は212億円(同36.7%減)、経常利益は192億円(同37.6%減)、四半期純利益は165億円(同302.2%)となった。

 同社代表取締役社長 山本正巳氏は、「国内IT市場の回復の遅れや、海外の不採算プロジェクトの影響で、当初の予想より伸び悩んでいる。この遅れに対して社内で徹底的に見直しを図り、3月までに止血のための対策をとる」と語った。また年初に策定した2011年度の中期計画についても、「市場の急速な変化への対応策を経営計画に盛り込む」ため、一旦白紙に戻す考えを示した。新中期計画は4月以降に策定される予定。

 セグメント別の業績では、「テクノロジーソリューション」の売上が7181億円(同4.9%減)、営業利益が249億円(同21%減)。その中の「サービス」は売上高が5807億円(同4.5%減)で、営業利益が190億円(同9.4%減)。取締役執行役員専務 加藤和彦氏は「欧州事業の不採算プロジェクトの損失が止まらず、前年から悪化し減益という状況」とコメント。「システムプラットフォーム」の売上高は1373億円(同6.4%減)、営業利益は59億円(同43.9%減)だった。

 「ユビキタスソリューション」は売上が2895億円(同2.4%減)、営業利益が36億円(同77.3億円)。そのうち「パソコン/携帯電話」は売上高が2,249億円(同4.8%増)、「モバイルウェア」の売上高は646億円(同21.2%減)だった。「PCの増収はほぼ計画通りで、携帯電話については、東芝との買収効果により計画を上回るペースで進展」(加藤氏)しているという。「モバイルウェア」の不調については、エコカー補助金の終了などが大きく影響した。

 「デバイスソリューション」の売上高は1553憶円(同2.3%増)、営業利益は84億円(同155.5%増)で、そのうち「LSI」の売上高が874億円(同4.6%増)、「電子部品」の売上高が683億円(同0.8%減)だった。

 またクラウド事業に関して山本氏は「クラウドは商談レベルでは増えており、館林データセンターも盛況。ただ基幹システムも含めた大規模なIT投資を期待していたが、現状ではフロントシステムがメインとなっている。フロントシステムの効果が検証されれば、基幹システムの導入も加速すると思う。時期としては2011年後半を目途にしている」と述べた。
 
 さらに、27日に発表されたNECとレノボのPC事業における合弁会社設立に関して山本氏は、「脅威でありチャンスである」とコメント。「脅威というのは価格競争が起きる可能性があり、それに対して対策を立てないければならない。ただNECが国内の製造拠点を日本に残すということなので、急激なコストの脅威はない。むしろ富士通のほうが日本とヨーロッパ、アメリカを中心としたボリュームアップを図っているので、価格でも戦えるチャンスがあると思っている」と述べた。チャンスについては、「富士通のスピード感。パソコンはスピード勝負なので、富士通一社で開発をしているというスピード感があるので、チャンスがあると思っている」と語った。
《RBB TODAY》

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