NEC、多くの人々からアイデアを収集できる「未来創造キャンバスシステム」を開発 | RBB TODAY
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NEC、多くの人々からアイデアを収集できる「未来創造キャンバスシステム」を開発

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集めた多くのアイデアを分かりやすく見せる(3D空間表示)
  • 集めた多くのアイデアを分かりやすく見せる(3D空間表示)
  • 発言を躊躇している人からもアイデアを引き出す仕組み
  • システム構成
 日本電気(NEC)は5日、未来の社会的な課題を予測し、その解決手段を発見するために、老若男女を問わず多くの人から多様なアイデアを収集できる「未来創造キャンバスシステム」は発表した。

 「未来創造キャンバスシステム」は、集めたアイデアを、複数のディスプレイによる大画面で、3D空間を用いて表示することにより参加感を向上するとともに、他人のアイデアを部分的に引用することで発言しやすくする、独自の発言促進技術。

 現在や過去の事象に対する意見やアイデアを発言することに比べ、未来に対する意見などは、その内容が抽象的になるため、文章として表現しにくいとともに、発言に対する自信のなさや不安感から発言がしにくくなる場合がある。「未来創造キャンバスシステム」では、子供から高齢者まで多様な人々がアイデアを出しやすくなるような発言促進の仕組みを実現した。

 46インチのディスプレイ6台を組み合わせて1つの大画面を構成し、この画面を用いて、数多くのアイデアを3D空間上に表示することで、さまざまな視点からこれらの情報を俯瞰できる。画面をズームイン/ズームアウトすることで、過去から未来へ、未来から過去へと画面中を本人が移動しているような感覚で表示されるため、アイデア間の時間的関係を把握しやすくなりる。さらにユーザーが画面で見ている他人のアイデアに関連する、単語や文節を、システムが自動的に提示。これらのなかからユーザーが取捨選択し、並べ替えるだけで、アイデア文を作成できるため、発言がしやすいという。

 現在開催中の「平城遷都1300年祭」において、11月5日~7日に行われる「平城宮跡から未来が見える展」(関西文化学術研究都市推進機構主催)にて本システムの展示を行う。本展示では、本システムを用いた取り組みの第一歩として、すでにシステムに登録されたアイデアを見ながら、来場者が未来社会についての新たなアイデアを登録できる体験イベントを開催する予定。なお登録アイデアの一部は、慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所との共同社会実験を通して集められた。
《冨岡晶》
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