シマンテック、ベリサインのセキュリティ事業を買収 ~ 約1183億円の現金を調達 | RBB TODAY

シマンテック、ベリサインのセキュリティ事業を買収 ~ 約1183億円の現金を調達

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 米シマンテックは20日、ベリサイン社の個人認証、および電子証明事業を買収する正式契約に調印したことを発表した。

 買収事業の範囲には、SSL証明サービス、PKI(公開鍵基盤)サービス、ベリサイン・トラスト・サービス、ベリサイン・アイデンティティ・プロテクション(VIP)認証サービスなどがすべて含まれているとのこと。今回の合意条件により、シマンテックは日本ベリサイン株式の過半数を含むベリサインの特定資産を、約12億8,000万ドル(約1183億円)の現金で買収する。シマンテックでは、規制当局の承認などの慣例的な条件に従い、9月期に買収完了すると予想している。

 ベリサインのSSL証明書サービスは、ユーザーが利用するWebサイトが合法的かつ安全であり、ユーザーがサイトと情報共有を行う上で情報の安全性を保証している。ベリサインのチェックマークは、そのサイトにおいて訪問者が共有するすべての機密情報が暗号化されているという信頼性を表しており、SSL市場において大きな市場シェアを獲得している。現在100万台以上のWebサーバがベリサインのSSL証明書を使用し、ベリサインのインフラストラクチャは一日20億以上の証明書の認証を処理している。サーバとユーザー電子認証に関する市場は2013年までに約16億ドルに達すると推定されている。

 この買収により、シマンテックは企業ユーザーが、認証セキュリティを包括的なフレームワークに組み込むことを可能にし、クラウドコンピューティングからソーシャルネットワーク、モバイルコンピューティングからユーザーが所有する機器までといった、広範なコンピューティング・モデルに対応する。

 シマンテック社長兼最高経営責任者(President & CEO)のエンリケ・セーラム氏は「インターネットの匿名性や発展を続ける脅威の現状を踏まえて、企業や人々はオンライン上の相互コミュニケーション、情報、個人認証セキュリティへの信頼性維持に苦労しています。同時に、私生活と業務の壁がなくなり、人々は自らのプライバシーを危険に晒さずに、どこからでも情報にアクセスできるさまざまなデジタル機器の使用を求めています。同時に、IT部門は、企業ユーザーに的確なアクセス方法を提供しながら、企業データを危険に晒さない事を確実にしなくてはならない、という課題に直面しています。このジレンマを解決するソリューションは、認証型セキュリティをユビキタス的な導入を行う事にあると考えています。シマンテックとベリサインの製品および領域を組み合わせることにより、どこからでもあらゆる物に簡単に、安全なアクセスを提供し、身分詐称を防ぎ、オンラインの使い勝手をより良く、簡単にする手段として、認証セキュリティの導入を推進する準備が整いました」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》

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