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「PNDの大容量化の扉を開ける」——三洋電機、「Gorilla(ゴリラ)」春モデルを発表

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三洋電機コンシューマエレクトロニクス専務取締役車載機器事業部事業部長の大庭功氏
  • 三洋電機コンシューマエレクトロニクス専務取締役車載機器事業部事業部長の大庭功氏
  • PNDは順調に推移
  • 50%のシェアを獲得
  • Gorilla(ゴリラ)
  • 業界で初めて16GBのSSDを搭載
  • 道幅地図表示を全国カバー
  • 詳細市街地図が探せるスケールも4段階
  • 地図表示
 三洋電機は26日、PND(Portable Navigation Device)の「Gorilla(ゴリラ)」春モデルの発表会を都内で開催した。

 三洋電機コンシューマエレクトロニクス専務取締役車載機器事業部事業部長の大庭功氏は、09年度のカーナビゲーションシステムのトータルの販売台数は500万台(前年比120.4%)が見込まれ、そのうちPNDは100万台と説明。「昨年の春は、探すナビから、楽しむナビへというコンセプトを掲げて新しいステージへ旅立つという話をした」「(PNDを)車からアウトドアに持ち出していただきたいということで、テレビを楽しんだり音楽を楽しんだりと新しいライフスタイルの提案を行った。その結果、50%のシェアを獲得することができた」と話した。なお、10年度のトータル台数は500万台、11年度は505万台と見込んでいるが、PNDは125万台、130万台との伸びを予測しているという。

 今回発表された春モデルは下記の通り。

・「NV‐SD740DT」(7.0V型ワイド)80,000円前後
・「NV‐SB570DT」(5.2V型ワイド)70,000円前後
・「NV‐SB550DT」(5.2V型ワイド)65,000円前後

 業界で初めて16GBのSSDを搭載しているのが特徴で、大庭氏は「PNDの大容量化の扉を開ける」と強調した。販売台数はトータルで年間15万台を予想しており、最も売れそうな商品は「NV‐SB570DT」としている。

 16GBのSSDを搭載することで可能となった特徴の一つが、地図表示の強化だ。従来は山間部などでは道幅区別のない地図が表示されていたが、今回は道幅地図表示を全国カバーした。また、詳細市街地図が探せるスケールも4段階(5/12/25/50m)に増やしている。特に50mスケールでは、従来に比べて建物など分かりやすい表示を可能にした。地図のベースカラーも5種類から選択できるようになっている。

 三洋電機コンシューマエレクトロニクス車載機器事業部事業統括部ポータブル開発部部長の山下隆弘氏は、ナビゲーション起動時の測位を素早く行う“クイックGPS”を説明した。「本来GPSシステムでは、位置情報、時刻情報、軌道情報といった情報を最低4つ以上の衛星から受信することによって自分の位置測位を行う。ところが、これらの情報のなかには受信に時間がかかるものがあり、GPS電波の状況によってはナビを起動してから位置測位が完了するまで数分間かかっていた」「ポータブルナビの利用者にははじめての土地で長時間駐車した後、再び走り出した時に自社位置がとまったままでルート案内がされずに戸惑った人もいるだろう。それはこの理由によるものだ」として、GPS測位が完了するまでの間にナビ内蔵のジャイロ、車から得られる車速パルスなどの情報により自車位置が計算でき、地図上の自車位置を動かすことができるインダッシュタイプとの違いを挙げた。これを解決するために、同社ではGPS衛星情報のうち時刻情報以外の位置情報、軌道情報といったものは前回受信した時の情報をあらかじめナビ本体に格納しておき、ナビを起動した後、比較的受信に時間がかからない時刻情報のみを衛星から受信、他の情報は格納情報を使用することで疑似的に測位を完了し自車位置を推定。このクイックGPSにより自車位置を表示している間に衛星からの情報が受信されると、シームレスに通常のナビゲーションへ移行する仕組みを解説した。

 さらに、ナビを持ち出して歩く時に便利な機能としては、本体を縦向きにすると画面が自動で縦表示になることを紹介。縦表示にすることで、歩行時にはより遠くまで地図表示することが可能となった。音声案内、リルートは行わないが、「あるくナビ」では歩行者用の地図データを格納しており、地下鉄・駅の連絡路、歩道橋、地下通路など表示する。

 SDカードから音楽、動画、静止画を本体内蔵メモリーにコピーすることも可能となっている。管理画面ではそれぞれのファイルがどのくらいの容量を占めているのかを色別で確認することも可能だ。ちなみに、音楽ファイル(MP3、WMA)なら400曲、動画(MP4 AVC/H.264)なら400分、静止画(Jpeg)なら750枚の保存ができるとしている。

 持ち歩くにはバッテリーの駆動時間も気になるところ。従来のモデル(09年モデル)では3時間20分だったが、今回は4時間30分とアップしている。
《RBB TODAY》
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