地デジ対応ノートPCの出荷台数が倍増——JEITA調べ | RBB TODAY
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地デジ対応ノートPCの出荷台数が倍増——JEITA調べ

IT・デジタル ノートPC
2009年12月PC国内出荷実績(JEITA調べ)
  • 2009年12月PC国内出荷実績(JEITA調べ)
  • 地上デジタルチューナー内蔵PCの2009年12月国内出荷実績(JEITA調べ)
 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は、2009年12月分のPC国内出荷実績を発表。地デジチューナー内蔵ノートPCの出荷台数が前年同月比で倍増の213.2%という驚異的な実績をマーク。地デジ対応PCの需要がノートPCでも高まった結果となった。

 12月のPC出荷台数の合計は102万1,000台で、前年比は11.8%のプラスとなった。JEITAではこの概況として、「特に法人向けは、政府の経済危機対策の一環であるスクールニューディール構想に基づく教育用PC需要が本格化し始めたこと等により、前年同月比137.7%と大幅に伸長した」とまとめているが、マイクロソフトから約1年9ヵ月ぶりに新OSが発売された影響もあるようだ。

 2009年は世界同時不況による景気の低迷で、PC出荷台数の前年比はマイナスの連続であった。これがプラスに転じたのは9月で102%を記録。以降、10月は121.5%、11月は104.8%、12月は111.8%となった。10月は新OSのWindows 7が発売されており、PC市場に活気が戻ったことが+21%という数字からうかがえるが、それが年末商戦にまで及んだことになる。実際、四半期ベースでも第3四半期(10〜12月期)は出荷台数が240万9,000台で前年比+12.4%。第1、第2四半期がともに前年割れであったため、そこから2桁成長へと一転したのはWindows 7発売効果だと見て間違いないだろう。

 次に、12月の出荷台数の内訳を見てみると、デスクトップPCが26万8,000台で前年比+1.8%、ノートPCが75万3,000台で+15.9%。ノートPCの比率が73.8%を占めたのは、単月実績として過去最高であったという。デスクトップPCよりもノートPCに人気が集まるここ数年の傾向がこの数字にも表われている。

 さらに興味深いのは地上デジタルチューナー内蔵PCの実績。地上デジタルチューナー内蔵PCにおいては、ノートPCよりもデスクトップPCのほうが人気を集めていた。しかし、2009年12月分の地上デジタルチューナー内蔵PC出荷台数は5万6,000台で前年比117.9%、そのうちデスクトップPCは4万台で100.1%だが、ノートPCは1万6,000台で213.2%にまで急増した。ノートPC人気のトレンドが地上デジタルチューナー内蔵PCにも広がりつつあると言える。

 2010年は年明けとともに、インテルの最新CPUとなるCore iシリーズを搭載した2010年春モデルPCが発売され、話題となっている。ここでもノートPCが市場の中心となるのか、大いに注目される。

 なお、本統計の参加企業はアップルジャパン、NEC、オンキヨー、シャープ、セイコーエプソン、ソニー、東芝、パナソニック、日立製作所、富士通、三菱電機インフォメーションテクノロジー、ユニットコム、レノボ・ジャパンの計13社となっている。
《加藤》
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