孫社長「ケータイ=Wi-Fiと言われる時代が来る」——ソフトバンク新製品発表 | RBB TODAY

孫社長「ケータイ=Wi-Fiと言われる時代が来る」——ソフトバンク新製品発表

 ソフトバンクモバイルは10日、2009年冬〜10年春の新ラインアップとして、22機種75色の新製品を都内で発表した。

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ソフトバンクモバイルの孫正義社長
  • ソフトバンクモバイルの孫正義社長
  • 孫社長
  • 左から、ダンテ・カーヴァー、上戸彩、孫社長
  • ケータイWi-Fiの8機種
  • AQUOSケータイ FULLTOUCH 941SH
  • AQUOSケータイ FULLTOUCH 941SH
  • AQUOSケータイ FULLTOUCH 941SH
  • AQUOS SHOT 940SH
 ソフトバンクモバイルは10日、2009年冬〜10年春の新ラインアップとして、22機種75色の新製品を都内で発表した。新製品の特徴としては、3Gより約7.5倍速いパケット通信が可能なWi-Fi対応端末「Wi-Fiケータイ」8機種をはじめ、カラーバリエーションが豊富で遊び心やワクワク感を追求した端末「COLOR LIFE 840P」「Jelly Beans 840SH」などを用意した。さらに、同社では初めて、Googleの各種サービスを利用できる端末「Androidケータイ」も来春登場予定だ。

 記者会見の冒頭、同社の孫正義社長は「ケータイの速さ、快適さを求めてきたわれわれの答えはWi-Fiだ。これからは、Wi-Fiの付いていないケータイはケータイではない。きっとそう言われる時代が来るだろう。“ケータイ=Wi-Fi”“Wi-Fi=ケータイ”という方程式をソフトバンクの全製品端末に実現していきたい。携帯事業の各社が新製品を発表しているが、Wi-Fiを強く意識して新製品を発表しているのはソフトバンクだけだと思う。後々、ソフトバンクがWi-Fiケータイの先陣を切ったと言われるだろう」と述べた。

 また、「これからのケータイサービスでは、高画質な動画、高速なWebブラウジングが当たり前の時代になる。新聞、雑誌、動画、音楽もWi-Fiを通じて、もっと滑らかに、もっと感動的に、もっとスピーディーになっていく」との見解を示した。

 日本のインターネットが先進国の中で、最も通信速度が遅く、最も通信料金が高いと言われていた時代に、われわれソフトバンクが決死の覚悟で、日本に最も速度が速く最も料金の安いブロードバンドを普及したいと思いから、Yahoo! BBをスタートさせた。ケータイでも同様に、世界一速いブロードバンド、世界一安い料金を実現するため、Wi-Fiを端末に内蔵しなければならないと考えた。

◆なぜ、Wi-Fiなのか?

 それは、速度だ。Wi-Fiの下り速度は最大54Mbpsで、3Gハイスピードより約7.5倍速い。また、Wi-Fiは、大容量ファイル(最大100MB)を1度にダウンロードできるが、従来の3Gでは容量や速度に制限があり、大容量ファイルを何回かに分けてダウンロードしなければならない。さらに、今後もWi-Fiはスピードも性能も進化していくからだ。

 ソフトバンクモバイルの公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」(サービス開始時はソフトバンクテレコムが提供する「BBモバイルポイント」のエリアのみ利用可能。エリアは順次拡大予定)を無料で使用可能。マクドナルド(一部店舗を除く)をはじめ、JRの主要駅や空港、カフェなど全国のアクセスポイントで高速パケット通信を利用できる。

 ケータイWi-Fiを利用するには、「Wi-Fiバリューパック」への加入が必要となる。Wi-Fiバリューパックは、ケータイWi-Fi(月額使用料490円)とソフトバンクWi-Fiスポット(月額使用料無料)に、専用のパケット定額サービス(定額料4,410円/月)をセットにしたサービス。定額でWebや電子メールが使い放題となる。なお、2010年12月31日までに加入の場合はケータイWi-Fiの月額使用料が無料。

 孫社長は、ケータイWi-Fi向けに、高画質・高音質な映画、ドラマ、お笑いなどの動画から、新聞、雑誌まで、さまざまなコンテンツが楽しめるWebサイト「ケータイWi-Fiチャンネル」も対応機種の発売に合わせて開設することを発表した。

 ケータイWi-Fiチャンネルは、無線LANを利用して大容量のコンテンツを快適に楽しめるケータイWi-Fi向けのWebサイト。劇場公開前の映画(全編)を抽選で視聴できる「ケータイ試写会」チャンネルや、新聞や雑誌を同じレイアウトで読める「新聞・雑誌」チャンネル、約2,000タイトルの中から好みの作品を購入して視聴できる「電子レンタルビデオ」チャンネル、お笑い番組を毎晩ライブ配信する「よしもとオンライン」チャンネル、動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」チャンネル、動画コンテンツポータル「Yahoo!動画」チャンネルの6つのチャンネルと、ソフトバンクモバイルの公式サイトが提供する約12,000タイトルの動画を毎週ピックアップして紹介するコーナーで構成される。

 さらに、記者会見では、同社のテレビCM「白戸家の人々」でおなじみの上戸彩や、白戸家の兄役ダンテ・カーヴァーも登場し、新製品をアピールした。また、新CMでは、白戸家の新しい家族として、米映画監督のクエンティン・タランティーノがおじさん役「タラおじさん」で加わるという。父、兄、タラおじさんの3人は、坂本竜馬の大ファンという設定で、タランティーノ監督が着物姿で登場する。CMの撮影現場では、台本はあるものの、タランティーノ監督がほとんどアドリブで演技しており、上戸は笑いが止まらなかったと、撮影時の模様を紹介した。

 新製品の主な特徴は、以下のとおり。なお、同社新製品の全機種において、孫社長が企画の段階から、開発、色の選択、店頭向けモックアップの写真まで、直接関わっていることを明らかにした。

◆ケータイWi-Fiの8機種

・AQUOSケータイ FULLTOUCH 941SH(シャープ製)
 世界初の4型ハーフXGA液晶を搭載し、ケータイWi-Fiに対応した動画ケータイ。800万画素CCD採用のデジタルカメラや、多彩なカメラ撮影モード、人物を認識して自動的に整理する「おまかせアルバム」などの機能も装備している。発売時期は11月下旬以降。

・AQUOS SHOT 940SH(シャープ製)
 1,210万画素CCDを採用し、世界初の100枚(毎秒45コマ)連写機能を搭載したデジタルカメラケータイ。あらかじめ登録しておいた人に自動的にフォーカスを合わせる「個人検出機能」などカメラ機能が充実。さらに、ケータイWi-Fiに対応し高画質の動画などを楽しめる。発売時期は11月中旬以降。

 孫社長は、シャープとさまざまな議論をして、ケータイに初めてテレビ機能を搭載したのがソフトバンクだと紹介。テレビは製造しているものの、デジカメを1度も製品として出荷したことがないシャープに、孫社長はデジカメメーカーを超える機能を、ケータイで実現してみないかと、シャープの片山社長に呼びかけたという。その成果が、AQUOS SHOT 940SHだと説明した。

・AQUOSケータイ 943SH(シャープ製)
 サイクロイド端末で最薄を実現し、ケータイWi-Fiにも対応したAQUOSケータイ。ダブルワンセグや、AQUOSブルーレイとの連携機能などを備える。800万画素CCDを採用し、多彩なカメラモードも搭載。発売時期は2010年3月以降。

・940N(NEC製)
 薄さ13.9mmのスリムボディに、ケータイWi-Fi、「PCメール」、最大2MBの添付ファイルを電子メールで送受信できる「大容量ファイル添付機能」など多彩な機能を搭載。810万画素CCD採用。発売時期は12月中旬以降。

 孫社長は、NECとの企画提案当初の打ち合わせで、ケータイがとても厚く、デザインや機能にも受け入れがたいものであったため、NECの役員や技術担当者、企画担当者らを5分で追い返したというエピソードを語った。初対面で少し言い過ぎたのではと後悔したが、ソフトバンクのブランドでリリースするケータイにおいて、どうしても譲れないものがあったと説明。それは、お客様に満足していただくことだ。他社が色々な機能を搭載するために、結果として、厚くなってしまうことは、ユーザーの視点では受け入れられない。どうしても薄く、スタイリッシュにしてほしいと要望したという。その後、NECは技術の推移を集めて、機能は全部入りのままで、13.9mmという最も薄いケータイを実現してくれた。さらに、最初にWi-Fiを搭載したのが、940Nだとアピールした。

・VIERAケータイ 941P(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)
 縦と横に開く、新形状フラットWオープン形状採用、「ケータイWi-Fi」対応のVIERAケータイ。3.3型液晶を採用し、画面スクロールやポインターを操作できる「タッチパッド」(四隅が青く光る)や、タッチパッド対応の写真ビューアー、810万画素カメラなどを備える。RPG「ファイナルファンタジー4」の完全版をプリインストール。発売時期は2010年2月以降。

・X01SC(Samsung電子製)
 国内最軽量のQWERTYキーボード搭載スマートフォン。Windows Mobile 6.5を搭載し、マイクロソフトの新サービス「My Phone」や「Windows Marketplace for Mobile」に対応。Wi-Fi対応。発売時期は12月中旬以降。

・dynapocket X02T(東芝製)
 Windows Mobile 6.5、1GHzのCPU、4.1型の大画面を搭載し、パソコン並みの操作性を追求したスマートフォン。ポケットに収まる約9.9mmのスリムデザインにフローティングパッドやモーションセンサーを装備する。Wi-Fi対応。発売時期は12月中旬以降。

・Android
 3.7型有機EL液晶と1GHzのCPU「Snapdragon」を採用したAndroidケータイ。Googleの各種サービスやAndroidマーケットが利用可能。Wi-Fi対応。発売時期は2010年春。

 孫社長は、技術にこだわるソフトバンク、最先端にこだわるソフトバンクだから、Androidケータイもラインアップに加えることを強調した。

・THE PREMIUM5 942SH(シャープ製)
 薄さと高級感を追求したラウンドフォルムに、光る「イルミディスプレイ」を搭載。コンパクトボディながら、3.4型フルワイドVGA液晶や800万画素CCDを採用し、多彩なカメラモードなどの機能を備える。発売時期は2月以降。

・942SH KT(シャープ製)
 人気キャラクター「ハローキティ」をあしらったハローキティモデル。光る「イルミディスプレイ」が、時刻や電子メール、電話の着信などを表示。さらに、3.4型フルワイドVGA液晶や800万画素カメラなどを搭載する。発売時期は2010年3月以降。

・VIERAケータイ 940P(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)
 「スピードセレクター」採用、スイングスライド形状のVIERAケータイ。50.84秒で起動する811万画素デジタルカメラ、タッチ対応の写真ビューアーなど写真関連機能を備える。発売時期は12月下旬以降。

・OMNIA VISION 940SC(Samsung電子製)
 3.5型有機ELパネルを採用し、フルタッチで操作が可能。本体背面にはスタンドを備え、「シアタースタイル」でワンセグなどを視聴できる。「お絵かきアニメ」「おサイフケータイ」「モバイルウィジェット」など機能も搭載。発売時期は11月下旬以降。

・841P(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)
 シンプルなデザインに使いやすさを追求したワンセグケータイ。19のワンタッチ機能、「快適タッチボタン」や「楽デコ」を含む多彩な電子メール機能など機能が充実。発売時期は2010年2月以降。

・GENT 832SH s(シャープ製)
 プライベートからビジネスまで幅広いシーンで利用できる大人向けケータイGENTシリーズ第4弾。文字やメニューのサイズを大きくした。「スマートリンク辞書」などの機能に対応。発売日は10月16日。

・840P for Biz(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)
 法人向けオプションサービス対応の法人専用ケータイ。外部通信機能、外部メモリ書き込み機能などに一括して制限をかけられる「ケータイ機能制御」が可能な「法人基本パックプラス」にも対応。発売時期は2010年3月以降。

・741N(NEC製)
 通話と電子メール(SMS)専用の生活防水対応のコンパクトストレートケータイ。各種制限機能にも対応。発売時期は2010年2月以降。

・740N(NEC製)
 通話とメール(SMS)に機能を限定した、生活防水対応のコドモバイル。緊急ブザーや、発着信制限などの各種制限機能を搭載し、安全性を追求した。発売時期は2010年2月以降。

・PhotoVision HW002(Huawei製)
 9型液晶ディスプレイを搭載した通信機能付きデジタルフォトフレーム。電子メールで送られてきた写真を自動で再生。届いた写真は、縦横を自動で判別し本体の向きに合わせて表示。発売時期は2010年4月以降。

・C02LC(Longcheer Technology製)
 データ定額プラン対応、下り最大7.2Mbps、上り最大1.4Mbpsの3Gハイスピード高速データ通信USBスティック型端末。Windows 7対応。発売時期は12月上旬以降。

・C02SW(Sierra Wireless製)
 下り最大7.2Mbps、上り最大1.4Mbpsの3Gハイスピード高速データ通信USBスティック型端末。Windows 7対応。発売時期は12月中旬以降。

・COLOR LIFE 840P(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)
 15色のカラーバリエーション。外観だけでなく、壁紙やメニュー、パッケージなども本体のカラーにあったデザインで個性を演出している。発売時期は12月中旬以降。

・Jelly Beans 840SH(シャープ製)
 7色のカラーバリエーションを揃え、使いやすさを追求したカジュアルケータイ。これは、キャンディー「Jelly Beans」をイメージして作ったもの。2.9型ワイドQVGA液晶、視認性の高い有機ELサブディスプレイなどを備える。発売時期は2010年2月以降。

 最後に、孫社長は「ソフトバンクは、価格が安いだけではない。機種の面でも、最もハイテクなものから、最もハイタッチなものまで揃えている」と力説し、新製品の22機種75色というラインアップとカラーバリエーションの多さをPRした。
《高柳政弘》

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