最初に行われたNTT 代表取締役副社長の宇治則孝氏による「SaaS over NGNビジョン 〜NGN時代のサービス創造への取り組み〜」では、安心・安全なフルIPネットワークであるNGN(次世代ネットワーク)を活用したサービスの商用展開としてNGN上でSaaSを提供する「SaaS over NGN」をグループ全体で推進していくことを改めて強調した。また、先日発表されたマイクロソフトとの協業推進の合意を例にあげ、「グループ内だけではなく他企業とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいく」と語った。
次にNTTコミュニケーションズのSaaS事例紹介が行われた。まずはアプリケーション提供事業者向けのSaaS基盤サービスである「BizCITY for SaaS Provider」。このサービスを利用すれば「e-VLAN」や「IP-VPN」といったセキュアで安定したNTTコミュニケーションズのVPNサービスに直結した環境で、安定したSaaS/ASPサービスを短期間かつ容易に提供可能になる。また、NTTドコモとの連携により、ユーザは携帯電話でもSaaSアプリケーションを利用することが可能だ。今後は多要素認証機能や料金回収代行などの機能が随時追加されていくという。
パートナー企業と連携したサービスも紹介された。「Salesforce over VPN」は、インターネットよりも高いセキュリティ、通信品質、ユビキタスなアクセス環境を持つVPNを使ったSaaS基盤上でSalesforceのCRMなどを利用できるサービスだ。このサービスはNTTコミュニケーションズが販売する形になる。