サイバー攻撃のホスティングがFast-Flux型ネットワーク上に移行〜RSAセキュリティ調べ
エンタープライズ
その他
-
コスパ最強の“手のひらサイズ”ミニPC「GT13 Pro 2025 Edition」「A5 2025 Edition」がGEEKOMから登場!
-
FacebookワームがGoogleリーダーとPicasaを悪用〜フォーティネット調べ
-
池田銀行、RSAセキュリティのフィッシング対策サービス「RSAFraudAction」を採用
RSAセキュリティは8月に犯罪組織「Rock-Phish」がAsproxボットネットを使った攻撃のホスティングを開始したと報告したが、9月、10月の2ヶ月間でRock-PhishがFast-Flux型ネットワーク上での攻撃に移行したことが明らかになった。Fast-Flux型ネットワークは、このボットのIPアドレスにアクセスしようとするとMicrosoftのWebサイトにリダイレクトされるのが特徴で、RSAセキュリティでは、単独集団のみが利用する専用ネットワークではなく、犯罪者向けに提供されている有料サービスであると推測している。最近のFast-Flux型ネットワークでホストされた攻撃のいくつかはRock-Phishのシグネチャを示しているため、Rock-PhishがFast-Flux型ネットワークのサービスの顧客のひとつだと考えられる。
フィッシング攻撃数については、10月は前月比で20%攻撃数が増加している。これは、Rock-PhishによるAsproxボットネットからの攻撃とその他のFast-Flux型ネットワークを使った攻撃の増加によるもので、今月に入ってほぼ倍増している。Rock-Phish以外によると思われる攻撃も前月比10%増となっていて、8月の急激な落ち込み以前の水準に戻りつつあることを示している。
フィッシング攻撃の国別分布では、10月も米英企業が引き続き広くターゲットとされている。オーストラリア、カナダ、スペイン、イタリア、南アフリカなどの常連国がトップ10入りしている一方、8位のポーランド、10位のメキシコが初登場となり、ラテンアメリカで最大のターゲットとされているコロンビアが圏外となった。
フィッシング攻撃を受けた企業数は、全体のフィッシング攻撃回数が増加しているにもかかわらず、攻撃を受けた企業数は若干減少している。なお、攻撃を受けた企業数は2007年11月以来の低水準となった。
フィッシング攻撃を受けた金融機関分類別分布では、米国地方銀行が引き続き多くターゲットとなっていて、10月を通じて攻撃を受けた米国銀行のうち50%を閉めている。9月に地方銀行に対する攻撃回数が1.4倍以上にはねあがり、その一方で攻撃対象となった大手銀行は若干減少している。
フィッシング攻撃のホスト国別分布は、過去3ヶ月にわたって米国、ドイツ、韓国が攻撃をホストした国ワースト3の座を独占している。また、過去5ヶ月間と同様に残りをフランス、ロシア、英国、カナダが分け合う形となっている。なお、オーストラリアが圏外となった一方、オランダが再度リスト入りとなった。
日本にホストされたフィッシングサイトについては、10月は8月に200件の大台を大幅に突破して以来、2ヶ月連続の減少となった。ただし、92件という数字は6月以前の1年間で見た最高記録に匹敵するレベルで、世界ワースト10に3ヶ月連続でランクインしている。
関連リンク
関連ニュース
-
FacebookワームがGoogleリーダーとPicasaを悪用〜フォーティネット調べ
-
池田銀行、RSAセキュリティのフィッシング対策サービス「RSAFraudAction」を採用
-
最も危険な男は“ブラッド・ピット”!〜マカフィー、サイバー空間で危険な有名人を発表
-
あなたのパスワードは安全? オークションサイトなどのアカウント不正利用が増加〜IPA調べ
-
トレードセーフ、サイバートラスト、SBPSの3社がネットショップ決済で連携開始
-
トレンドマイクロ、ウイルスバスター2009のダウンロード販売を開始、店頭販売は19日から
-
JPRS、連続攻撃が可能なDNSキャッシュポイズニング「カミンスキー・アタック」を警告
-
「Internet Explorer 8」は速い、便利、安心、標準準拠、互換性の維持——β2リリース
-
「北京オリンピック中止!」そんなタイトルには絶対注意!〜シマンテック月例スパムレポート8月号
-
マカフィー、 HPの業務用PC向けにMcAfee Total Protection Service60日間評価版を提供
-
トレンドマイクロ、SaaS型メールセキュリティ「InterScan Messaging Hosted Security」発表〜年間費用を約6割削減
-
【「エンジニア生活」・技術人 Vol.14】複雑なセキュリティを簡単にどこにでも——サイバートラスト・渡辺弘幸氏
-
ヤフオク、フィッシング防止機能搭載「Lunascape」を利用した認証技術公開テストを実施
-
ゆうちょ銀行、フィッシング対策に「RSA FraudAction」を利用開始〜フィッシング詐欺から利用者を保護
-
インフォマニア、米Cloudmarkのスパム検知エンジンを使ったメールセキュリティサービス
-
世界的原油高の影響でスパムにも変化の傾向〜シマンテック月例スパムレポート6月号
-
米McAfee、安全検索サービス「McAfee Secure Search Service」と安全認定サービス「McAfee Secure for Web Sites」
-
情報家電からも脅威が!?〜「セキュリティ特集2008夏」
-
APWG、ネット犯罪対策会議「Counter eCrime Operations Summit II」を東京にて5月26日開催
-
フォーティネット、“スパム 2.0”のFacebook侵攻を警告〜不正アカウントがメッセージを表示
-
総務省、ボットネットやフィッシングメールも特定電子メール法での規制を検討