米Microsoft、「Visual Studio 2010」、「.NET Framework 4.0」について初めて言及

エンタープライズその他

2008年9月30日（火） 15時54分

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　米Microsoftは29日（現地時間）、同社の統合開発環境「Visual Studio 2010」、およびプラットフォームの次期バージョン「.NET Framework 4.0」について初めて言及した。また、コード名「Rosario」と呼ばれていた「Visual Studio Team System 2010」がALMの一般化にどのように役立つかについても公開した。

　Visual Studio Team System 2010 Architecture Editionでは、技術的な知識の有無に関係なく、ユーザーがモデルを作成、および使用して、視覚的に共同作業を行ったり、ビジネス機能やシステム機能を定義したりできるモデリングツールが提供される。なお、このモデリング機能は「Oslo」と呼ばれるモデリングプラットフォームと同一のものとなっている。また、統一モデリング言語（UML）とドメイン特化型言語（DSL）の両方をサポートすることも明らかにされた。

　さらに、Visual Studio Team System 2010ではテスト機能が大幅に改善され、再現できないバグをふるい落とすための機能、テストの精度を最大限に高めるようにテストを迅速に設定および導入する機能、テスト計画の策定を支援する機能、進捗を追跡してコードに加えられたすべての変更内容が適切にテストされていることを保証する機能といった新機能が用意される。

　このほか、チーム開発のコラボレーションサーバー「Team Foundation Server」に対して、様々なアジャイル開発プロセスの適用を容易にするための機能強化が行われた。作業項目のリンク機能によって作業項目を階層化し、作業をより簡単に追跡できるようになったほか、Team Foundation Serverのソースコード管理システムでは、各ブランチで行われた変更や運用ビルドに加えられた変更内容を追跡する視覚的なツールが追加される。また、ワークフローベースのビルドが導入され、他のチームメンバーに影響を与えたり、運用環境に影響を与えたりする前にエラーを特定できるようになった。

　なお、Visual Studio Team System 2008 Development Edition、またはVisual Studio Team System 2008 Development EditionをMSDN Subscription付きで契約し、かつ有効期限内のユーザーに対して、以下のすべての製品が提供される「Visual Studio Team System Development Edition & Database Edition 最大活用キャンペーン」が10月2日より実施される。

Visual Studio Team System 2008 Development Edition
Visual Studio Team System 2008 Database Edition
Visual Studio 2005 Team System for Software Developers
Visual Studio 2005 Team System for Database Professionals

《富永ジュン》