【シリーズ・テレビ新時代】話題のフレッツ・テレビって何だ?——NTT東日本を直撃! | RBB TODAY

【シリーズ・テレビ新時代】話題のフレッツ・テレビって何だ?——NTT東日本を直撃!

IT・デジタル テレビ

NTT東日本 営業推進部 スカパー!光・戸建販売推進部門 販売推進商品企画担当 担当課長の島津泰氏(左)と主査の鈴木孝夫氏(右)
  • NTT東日本 営業推進部 スカパー!光・戸建販売推進部門 販売推進商品企画担当 担当課長の島津泰氏(左)と主査の鈴木孝夫氏(右)
  •  「フレッツ・テレビ」とはどんなサービスなのか、他のサービスとの優位点は何か、NTT東日本 営業推進部 スカパー!光・戸建販売推進部門 販売推進商品企画担当 担当課長の島津泰氏と主査の鈴木孝夫氏に話を聞いた。
  • 島津泰氏
  • 導入工事事例(既築戸建テレビ複数台・既存のテレビ設備を活用できる場合)
(NTT東日本提供)
  • 鈴木孝夫氏
 オリンピックが終了したにもかかわらず、量販店では薄型テレビのコーナーに人だかりができている。多くの商品パンフレットには地デジ、BS、110度CS対応の文字が躍る。しかし、これらのサービスをしっかりと享受できている人はどれだけいるのだろうか? 今、NTTではアンテナ要らずをうたい文句に「フレッツ・テレビ」のピーアールを行っている。アンテナ非対応、難視聴地域などなんらかの理由で地デジが視聴できない人にとっては魅力的なサービスに違いない。しかし、一方で別サービスである「ひかりTV」と混同している人も多いのが現状だ。

 ここでは、「フレッツ・テレビ」とはどんなサービスなのか、他のサービスとの優位点は何か、NTT東日本 営業推進部 スカパー!光・戸建販売推進部門 販売推進商品企画担当 担当課長の島津泰氏と主査の鈴木孝夫氏に話を聞いた。

——フレッツ光(「フレッツ 光ネクスト」または「Bフレッツ」)で提供している映像サービス「フレッツ・テレビ」「スカパー!光」「ひかりTV」の違いを教えてください。

 「フレッツ・テレビ」は、NTT東日本の光ファイバーサービスと、オプティキャストが提供する放送サービスにより、地上/BSのデジタル・アナログ放送が見られるサービスです。

 「スカパー!光」は、フレッツ・テレビでスカパー!の専門チャンネル約280チャンネルが楽しめます。このサービスは、「フレッツ・テレビ」のオプションサービスとしてご利用いただけます。

 「ひかりTV」は、「4th MEDIA」「オンデマンドTV」「OCNシアター」の3つのIP映像サービスが統合されたものです。「ひかりTV」の特徴としては、テレビメニューとビデオメニュー(VOD)、さらにはカラオケサービスがそろっているということです。ビデオメニューは、見放題メニューがあるのでビデオをたいへんにお安くご覧いただけます。また、同サービスでは地上デジタル放送も基本サービスに含まれておりますが、こちらはフレッツ 光ネクストユーザー限定のため、現在では一部地域での提供となっております。

 仕組みの違いをお話ししますと、「フレッツ・テレビ」は、NTT東日本の局舎でオプティキャストの設備を利用して光ファイバーに放送波を乗せます。ここでは、電波信号をそのまま光信号に変換しています。光信号がお客様のお宅に届いた時点で、ONU(光回線終端装置)の同軸端子から再び放送波に変換して出力します。ONUで電波信号に変換しますので、通常のテレビとまったく同じ信号を配信しているということです。そのため既存のテレビやレコーダーなどの機器が、これまでと同じ使い勝手で利用できることが最大の特徴となっております。

 一方、「ひかりTV」ではIP信号に変換しています。このIP信号をLAN配線を使ってセットトップボックス(STB)で受信し、AV信号に変換してテレビに映し出します。

 なお、「フレッツ・テレビ」と「ひかりTV」の両方をご契約いただくことも可能です。「フレッツ・テレビ」は、光ファイバーの中を通常の電波信号が光信号で流れているので、IP系のトラフィックに対して一切影響を与えないという特徴があります。ですので、両方を合わせてご利用いただいても問題はありません。

——それでは、地上デジタル放送対策として期待される「フレッツ・テレビ」の概要を教えてください。

 NTT東日本が提供するフレッツ光(「フレッツ 光ネクスト」または「Bフレッツ」)を使って、さまざまなテレビ放送波をお客様にお届けするサービスです。ベーシックなメニューでは、地上波とBSのアナログとデジタルが受信できます。さらにオプションとして、多チャンネル放送の「スカパー!光CSデジタルサービス」もご利用いただけます。なお、e2 by スカパー!については現在提供しておりませんが、年内には提供を開始する予定です。

 一般的な薄型テレビは、地上波とBS、110度CS(e2 by スカパー!)の3波対応チューナを搭載しています。e2 by スカパー!の配信が始まりますと、これらのテレビで特別な機器を接続することなく、これらの3つの放送サービスがセットトップボックスなしで楽しめるようになります。

——「フレッツ・テレビ」の提供エリアを教えてください。

 エリアは、東京23区のほぼ全域、東京都西部、神奈川県、千葉県、埼玉県のそれぞれ一部です。今後は、福島の郡山でも提供する計画です。

 現状では、これまでの「スカパー!光」提供エリアについては、福島を除いて「フレッツ・テレビ」の契約が可能となっております。将来的には、エリア拡大も検討してまいりますが、まずは首都圏エリアでサービスの利便性を認知いただき、お客様を広めていくことを目指します。

——従来のフレッツ光 マンションタイプ(VDSL方式・LAN方式)では「フレッツ・テレビ」は利用できませんが、集合住宅での対策はいかがでしょうか?

 フレッツ光を利用した集合住宅での地デジ対策は2種類あります。

 1つ目は、マンション内配線の光化です。NTT東日本では集合住宅にお住まいのお客様向けに「フレッツ 光ネクスト マンションタイプ」と「Bフレッツ マンションタイプ」にて「光配線方式」のメニューを小規模集合住宅向けにも提供しております。光配線方式にしますと、戸建と同等にマンションの各世帯に光が引き込めますので「フレッツ・テレビ」がそのままご利用いただけます。ただし、導入については、マンションの管理組合等との調整が必要となります。

 2つ目は、「スカパー!光」のマンションタイプをご利用いただくという方法です。マンションの管理組合様やオーナー様がマンション全体の地デジ対策を進めようと考えているケースもあります。さらに、お部屋の向きによってはBSやCSのアンテナが設置できないなどの問題もあります。管理組合様やオーナー様は、このような課題を抱えていると思いますので、“マンション一丸となって導入していただけませんか”という提案をさせていただいております。このような場合は、「スカパー!光」のマンションタイプをマンションでご契約いただきます。マンションの入り口までは「スカパー!光」で放送波を配信して、そこから各世帯には同軸ケーブルで接続をするという方法です。CATVと同じ仕組みですね。

——ONUからテレビまでは距離が離れている可能性がありますが、このような場合はどのような工事を行うのでしょうか?

 戸建の場合、1階のリビングルームにテレビが置いてあり、2階にONUが設置されているというケースも多いと思います。

 通常、戸建のテレビ配線は、屋根裏などに設置された分配器からそれぞれの部屋に配線をする形をとっています。「フレッツ・テレビ」を導入するときには、まず分配器とTV端子をつないでいる経路を利用して、ONUの同軸ケーブルと、分配機の入力端子をつなぎます。このような工事を行うことで、ONUから出力した電波を各部屋の既存のTV端子から受信できるようになります。既設のテレビ端子や配線を活用できるので、工事は最低限で済むうえ、各部屋のテレビで「フレッツ・テレビ」を視聴することができます。なお、マンションの場合は異なりますので、管理組合様などにご相談ください。

——インターネット、電話、テレビを提供しているCATVと比べた場合の優位点は何でしょうか?

 CATVの場合は、地上放送がきれいに見られるから導入しているというお客様もいらっしゃると思っております。しかし、基本料金に含まれている多チャンネルサービスまでは、あまり視聴していないという方も多いと思います。「フレッツ・テレビ」では、地デジとBSのみの契約もありますので、多チャンネルはいらないという方であれば、フレッツ光のご利用料にプラス月額682.5円(税込)の低料金で気軽にご利用いただけると思います。

 また、拡張性という優位点があります。フレッツ・テレビでは、今後e2 by スカパー!の配信も開始する予定です。また、スカパー!光の多チャンネルサービスを契約し、セットトップボックス型のサービスにまで拡張することも可能です。一番リーズナブルなところから始められますが、バリエーションは豊富というのが最大の特徴になると思います。

 さらに、「フレッツ・テレビ」は、地上・BS放送の視聴であれば対応のテレビ等でご視聴いただけますのでセットトップボックスが不要という特徴もあり、テレビ周りがすっきりするだけでなく、ハードウェアコストを削減できるというメリットもあります。

 “光ファイバーをもっと広めたい”というのがNTT東日本の思いですので、光ファイバーでご利用いただけるサービスの選択肢を広げていきたいという目標があります。その中に、インターネット接続や「ひかり電話」と並び、「フレッツ・テレビ」や「スカパー!光」があって、さらに「ひかりTV」などのビデオサービスもあるわけです。このようにNTT東日本の光ファイバーをご契約いただき、選択肢の“幅”をご活用いただきたいと思っているところです。

——「フレッツ・テレビ」はどのような販路で広げていくのでしょうか?

 “光の使い道が広がる”というのが、NTT東日本にとってもお客様にとってもメリットだと思っております。ですので、「フレッツ・テレビ」を投入することで、テレビと光をつなげるということをこれまで以上に進めていきたいと考えております。それに連動する形で、フレッツ光の販路として、たとえば家電量販店では、PC売り場だけではなく、テレビ売り場も重視しています。

 多くの方々は、この2年から3年の間に地デジ対策をしようとお考えでしょう。地デジ対策でお客様がまずイメージされるのはテレビとか録画機器の買い換えです。そのときに、一緒にご相談に載らせていただくという戦略です。

 その成果なのか、「フレッツ・テレビ」は「スカパー!光」のサービス開始時よりも好調なスタートを切っております。フレッツ光と「フレッツ・テレビ」を同時に契約されるお客様が増えており、テレビというのが、フレッツ光の新しいお客様を開拓するチャンスになっているわけです。“光はまだいい”と思っていたお客様でも、“そこまでできるのならADSLから乗り換えよう”とフレッツ光とまとめてご契約いただいているようです。

 インターネットや電話だけではなく、これからは“テレビもNTT”ということにしていきたいですね。

 先に提供してきた「スカパー!光」の利用料金が月額3,550円からですが、それと比べると「フレッツ・テレビ」は地デジとBSデジタルのみの場合は月額682.5円からご利用いただけるので、導入時のハードルが低いのが特徴です。さらに、オプション契約でスカパー!もお楽しみいただけるなど、幅広いお客様にご利用いただけるサービスとなっております。

 戸建住宅の場合は、既存の同軸ケーブルを生かしつつ、同軸端子が設置されている部屋ならどこでもお楽しみいただけます。地デジ、BSデジタル、CSともに放送波をそのまま配信していることも、優れている点です。これによりデジタルテレビやレコーダがそのまま使えるので、現在、保有しているAV機器も生かせるうえに、家電量販店に並んでいる機器がそのまま使えるなど互換性が非常に高いというメリットが大きいでしょう。

——ありがとうございました。
《安達崇徳》

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