7月18日に日本HPから発売されたタッチパネル搭載の一体型PC「HP TouchSmart PC IQ500」は、いままでの「HP TouchSmart PC」シリーズのデザインを一新したデスクトップPC。6月10日にドイツのベルリンで開催された「CONNECTING YOUR WORLD BERLIN 2008」でいち早くお披露目された際も、多くのプレスが注目していた。そんな魅力的なPCを、さっそく「触って」詳しくレビューしていきたい。(※27日まで店頭モデルの発売記念キャンペーンを実施中。詳しくはビデオニュースで)
●本体幅6.7cmという薄さに驚き!
今回使用したのは下位モデル「HP TouchSmart PC IQ501jp」。基本構成は、CPUがCore 2 Duo T7250(2GHz)、メモリが4GB、HDDが320GB、グラフィックカードがチップセット内蔵のGMA X3100、OSがWindows Vista Home Premium 64bit版になる。
IQ500は、従来モデル「HP TouchSmart PC IQ700」と同様にファミリー層を意識しつつも、若いシングル層へもターゲットを拡大している。そこで、よく使う機能を直感的に操作できる「TouchSmartソフトウェア」も、シングル向けに音楽やビデオなどエンターテイメント機能が強化されている。以下で、基本メニューのいくつかを詳しく見ていきたい。
「TouchSmartソフトウェア」を使っていて気がついたのは、どのメニューを使っていても動きの鈍さを感じなかった点だ。とくに、多くの画像を滑らかにスライドさせる「Funビュー」機能は少しもたつくかと思ったが、そう感じることは一度もなかった。これには、OSにWindows Vista Home Premiumの64bit版を採用していることが大きな効果を上げている。32bit版では製品仕様としてメモリ4GBを最大限に有効活用できないという制約があるのに対して、64bit版では4GB以上のメモリをフル性能で使うことができるからだ。これにより、タッチパネルでのさまざまな操作を快適に行えるのである。
製品構成は3モデルが用意され、「IQ501jp」と「IQ503jp」の2モデルは同社直販サイトのみ、「IQ507jp」は家電量販店での販売となる。価格はIQ501jp が139,860円、IQ503jpが199,500円、IQ507jpがオープン。スペックで大きく違う点はCPUとHDD、グラフィックカード、Officeの有無など。上位モデルのIQ503jpは、CPUがCore 2 Duo T7250(2GHz)、HDDが750GB、グラフィックカードがGeForce 9300M-GS、Officeを搭載。IQ507jpはIQ501jpとIQ503jpの中間モデルとなり、CPUがCore 2 Duo T8100(2.1GHz)、HDDが500GB、グラフィックカードがチップセット内蔵のGMA X3100、Office搭載になる。