【短期集中連載】ニューデザインの「HP TouchSmart PC」を隅から隅までタッチ! | RBB TODAY
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【短期集中連載】ニューデザインの「HP TouchSmart PC」を隅から隅までタッチ!

IT・デジタル ノートPC
HP TouchSmart PC IQ500
  • HP TouchSmart PC IQ500
  • 本体側面。見た目でも薄さを実感できる
  • スタンドを最大まで広げると、ディスプレイを約40度傾けることができる
  • 電源コネクタは本体裏に装備
  • TouchSmartソフトウェアのホーム画面。上段にはよく使う機能のショートカットをそろえた大きなアイコン、下段にはそれ以外の小さなアイコンが並ぶ
  • 「Funビュー」機能は、弧の字型にジャケット写真を配置。左右にスライドさせることができる
  • webカメラでの動画撮影は、フレームやエフェクトを確認しながら撮影が可能。撮った動画の確認もすぐにできる
  • 手書きの文字認識性能は高いが、誤認識を避けるためにも書き順の省略などはひかえたい
 7月18日に日本HPから発売されたタッチパネル搭載の一体型PC「HP TouchSmart PC IQ500」は、いままでの「HP TouchSmart PC」シリーズのデザインを一新したデスクトップPC。6月10日にドイツのベルリンで開催された「CONNECTING YOUR WORLD BERLIN 2008」でいち早くお披露目された際も、多くのプレスが注目していた。そんな魅力的なPCを、さっそく「触って」詳しくレビューしていきたい。(※27日まで店頭モデルの発売記念キャンペーンを実施中。詳しくはビデオニュースで)

●本体幅6.7cmという薄さに驚き!

 今回使用したのは下位モデル「HP TouchSmart PC IQ501jp」。基本構成は、CPUがCore 2 Duo T7250(2GHz)、メモリが4GB、HDDが320GB、グラフィックカードがチップセット内蔵のGMA X3100、OSがWindows Vista Home Premium 64bit版になる。

 まずチェックしたいのは、やはり新しくなったそのデザイン。「3S Design(Stylish:流行にあった、Sleek:光沢がある、Slim:薄い)」をコンセプトに、ピアノブラックとエスプレッソブラウンを採用したスタイリッシュなフォルムになっている。とくに、「Slim」の部分は強烈で、本体の薄さはわずか6.7cm。何も知らなければPC機能を持たない普通のディスプレイと見間違ってもおかしくないくらいだ。スタンドを広げて置いた状態でも、奥行きはB5ノート並みの約22cm。従来モデルを「オールインワンPC」としたのに対し、IQ500を「ボードPC」としている点からも、その薄さをイメージできる。

 デザインという点でひとつ付け加えたいのは接続のシンプルさ。本体を箱から出して起動させるまでに必要なことは、電源コード1本を接続するだけ。こういったシンプルデザインは、初心者でなくてもうれしいところだ。

 最大の特徴といえるタッチパネルも、より洗練されたものになっている。マウスで行う基本操作は、タッチパネルでも操作可能。ドラッグ&ドロップやダブルクリックはもちろん、画面に触れ続けることで右クリックと同等の機能を備える。また、2本の指で画面をタッチすることで、マウスホイールと同じようにウィンドウのスクロールバーを操作できる。

 操作感はもっさりした印象がまったくなく、スムーズでサクサク操作できる。直感的に画面を触って操作できる分、マウスよりも操作しやすく感じる面もあった。細かい操作や長い文章を打たないのであれば、マウスやキーボードいらないのでは? とさえ思えたほど。PCの起動から終了までのすべてを、指だけで行うという新しいスタイルを楽しめるというわけだ。

●シングルユーザーの利用も考えて改良された「TouchSmartソフトウェア」

 IQ500は、従来モデル「HP TouchSmart PC IQ700」と同様にファミリー層を意識しつつも、若いシングル層へもターゲットを拡大している。そこで、よく使う機能を直感的に操作できる「TouchSmartソフトウェア」も、シングル向けに音楽やビデオなどエンターテイメント機能が強化されている。以下で、基本メニューのいくつかを詳しく見ていきたい。

 「音楽」は、iTunesと連携可能になったことが一番大きな改良点。iTunesの音楽ライブラリやプレイリストを使った曲の再生や検索ができるようになっている。また、表示を切り替えることで、CDジャケットを並べて選ぶように検索できる「Funビュー」機能を新たに搭載。タッチ操作でスライドさせてスムーズに選べ、弾くようにタッチすれば高速で多くのジャケット画像をスライドできる。

 「ビデオ」は、ビデオクリップの検索と再生以外に、本体上部に装備するwebカメラとマイクを使用した動画撮影が可能。さまざまなフレームや画面分割、モザイクなどのエフェクトを選んで撮影することもできる。また、撮影した動画はYouTubeへダイレクトにアップロードできる機能を備えるので、ネット上への動画アップを手軽に行える。

 「メモ」は、付箋タイプのメモ帳として、自分用のメモや家族とのコミュニケーションツールとして利用できる。手書きで書く文字は、色やペンの太さを自由に変えることが可能。ラインの消去は、選んだ線だけを消すことができる。そのほか、手書きによるテキスト入力やキーボードでの入力、音声録音によるメモ保存にも対応する。

 「ピクチャ」は、スライドショーや撮影日からの画像検索などのほかに、画像補正として回転、トリミング、赤目補正、自動調整が可能。すべてタッチパネルでの操作に対応し、友人や家族みんなで楽しみながら行える。

 「TouchSmartソフトウェア」を使っていて気がついたのは、どのメニューを使っていても動きの鈍さを感じなかった点だ。とくに、多くの画像を滑らかにスライドさせる「Funビュー」機能は少しもたつくかと思ったが、そう感じることは一度もなかった。これには、OSにWindows Vista Home Premiumの64bit版を採用していることが大きな効果を上げている。32bit版では製品仕様としてメモリ4GBを最大限に有効活用できないという制約があるのに対して、64bit版では4GB以上のメモリをフル性能で使うことができるからだ。これにより、タッチパネルでのさまざまな操作を快適に行えるのである。

●そのほかにもさまざまな機能を搭載。さらに、その価格にまた驚き!

 ディスプレイは22V型ワイド液晶で、最大解像度は1,680×1,050ピクセル。タッチパネルは、IQ700と同じ光学センサーと強化ガラスを採用している。また、パネル上に輝点ピクセルが1つ以上、または黒点が6つ以上ある場合は標準保証の対象とする「輝点ゼロ保証」がつくのは、ユーザーとして安心できるうれしいポイントだ。

 本体上部にはカレンダーと連動して光るLEDランプやwebカメラ&アレイマイク、本体下部には2way×2ステレオスピーカーやHPダウンライトを装備。キーボードを照らしたり、イルミネーションとして利用できるHPダウンライトは、部屋を暗くしてDVD鑑賞をするときなどに便利。本体サイドに電源スイッチを備え、光量を3段階で調整できる。

 光学ドライブはDVDスーパーマルチ。インターフェースは、本体側面にUSB2.0×2 /IEEE1394/5in1カードスロット、さらに背面にUSB2.0×3や有線ネットワーク端子などを装備する。無線ネットワークはIEEE802.11b/g/nとBluetoothを搭載。無線のキーボードとマウス、リモコンなどが付属する。

 なお、海外で発表されたモデルではアナログテレビチューナーが搭載されていたが、日本で発表された今回のモデルには、地上デジタルチューナーもアナログテレビチューナーも未搭載になってしまった。とても残念な仕様変更ではあるが、同社によれば2008年内に対応する予定とのことなので、楽しみにしたい。

 製品構成は3モデルが用意され、「IQ501jp」と「IQ503jp」の2モデルは同社直販サイトのみ、「IQ507jp」は家電量販店での販売となる。価格はIQ501jp が139,860円、IQ503jpが199,500円、IQ507jpがオープン。スペックで大きく違う点はCPUとHDD、グラフィックカード、Officeの有無など。上位モデルのIQ503jpは、CPUがCore 2 Duo T7250(2GHz)、HDDが750GB、グラフィックカードがGeForce 9300M-GS、Officeを搭載。IQ507jpはIQ501jpとIQ503jpの中間モデルとなり、CPUがCore 2 Duo T8100(2.1GHz)、HDDが500GB、グラフィックカードがチップセット内蔵のGMA X3100、Office搭載になる。

 現在市場に出ているオールインワンPCは、ディスプレイが22型を超えると価格も200,000円を超えるのが普通。スペック的に見劣りすることがなく、22型のワイド液晶を搭載したオールインワンPCが130,000円台というのは驚きの価格だ。ワールドワイドでの製品展開によるコストダウンが、それを実現しているのだろう。

 この価格ならタッチパネルという特徴がなくても、欲しくなってしまうほどだ。むしろ、タッチパネルがついてこの価格ということが、大きな魅力といえるのかもしれない。
《近藤》
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