【富士通フォーラム2008 Vol.2】ストレージ管理諸問題の現実解とは | RBB TODAY

【富士通フォーラム2008 Vol.2】ストレージ管理諸問題の現実解とは

 「富士通フォーラム2008」では、ビジネスの成功や経営強化につながる具体的な提案を80以上ものセミナーや展示によって紹介。本稿では、ストレージインテグレーション統括部 統括部長の熊沢忠志氏による基調講演の模様をお伝えする。

エンタープライズ その他
ストレージインテグレーション統括部 統括部長の熊沢忠志氏
  • ストレージインテグレーション統括部 統括部長の熊沢忠志氏
  • 災害対策、バックアップなどの用途で必要な「事業継続性」、セキュリティ対策やコンプライアンスを守る「リスク管理」、複雑化するファイルサーバを統合し効率的な管理を行う「ストレージ容量の運用性向上」、コスト削減につながる「省電力化・可視化」の課題に対し、ストレージが果たす役割は大きい
  • 高速コピーによってバックアップ時間を短縮できる「アドバンストコピー機能」。EC、OPC、Quick OPC、Snap OPCといった機能をサポートし、業務を継続しながら運用できる
  • 遠隔地でのミラーリングはコストの問題がつきもの。高価なFC-IPソリューションだけでなく、iSCSIを利用した一般的なWAN回線にも対応することでユーザーの敷居を下げた
  • ストレージの情報に対するリスク管理。アーカイブコンテンツにユニークIDを付与する「にETERNUS AS500 アーカイブストレージ」によって、セキュアな情報漏えいの対策が可能
  • エントリーモデル「ETERNUS 2000」では、消費電力を40%も削減することができたという。1年後にはさらに1割の削減も可能になるそうだ
  • ECOの見える化と運用の一例。業務とストレージを連動させ、ディスクスピンドルをオンオフしたり、回転速度をコントロールすることで無駄な電力の抑制に成功
  • 情報は時間経過に伴って、その価値が変化する。ファイル配置ポリシーを考慮しながら、データ自動格納や既存ファイルの別階層再配置など、最適な階層型ストレージを構築する必要がある
 富士通のプライベートイベント「富士通フォーラム2008」が開催中だ。本イベントは、ビジネスの成功や経営強化につながる具体的な提案を80以上ものセミナーや展示によって紹介。本稿では、ストレージインテグレーション統括部 統括部長の熊沢忠志氏による基調講演の模様をお伝えする。

 熊沢氏は「増大する企業の社会的責任を支えるストレージソリューション」をテーマに、昨今のITに求められるストレージシステムについて説明した。経済のグローバル化によって企業を取り巻く環境が激変し、企業における「社会的責任の範囲」も広がっており、そのような中でCIOが抱えるストレージ管理の問題もクローズアップされている。熊沢氏は、データ蓄積による企業ニーズを「事業継続性」「リスク管理」「省電力化・可視化」「ストレージ容量の運用性向上」に分け、同社のストレージシステム「ETERNUSシリーズ」を現実解として紹介した。

 「事業継続性」では、データ破損に対応できる冗長化の備えが必要だ。ETERNUSでは「データ保護」と「災害からのデータ復旧」の観点から事業継続性を支援。熊沢氏は、データ保護の側面から「ハードウェアのデータ複製」「データベースと連携したデータ保護」について言及した。前者では「ETERNUS SF Advanced Maneger」を例にあげ、業務を停止することなく、任意のポイントでデータを高速コピーする「アドバンストコピー機能」を紹介した。また継続的データ保護を目的に、更新データを時系列で保存していく手法についても説明。一方、データベース連携のデータ保護は、ある時刻で完全に整合性のとれた信頼性の高いバックアップが重要だ。同社はOracleと連携した「ETERNUS SF Recovery Maneger for Oracle」も提供している。またETERNUSは、災害時のデータ復旧のために、複数の遠隔地サイトでのミラーリング機能をサポート。遠隔ミラーリングには設備や接続のコストが問題になるため、FC-IPのほかにiSCSIを利用したWANにも対応することで敷居を下げた。

 「リスク管理」については、情報漏えい対策、機密性保持、情報の保護・保全という観点から「ETERNUS AS500 アーカイブストレージ」を紹介。専用APIでクライアント側と接続・認証し、コンテンツにユニークIDを付与してからアーカイブするものだ。IDがわからない限り、他者がアクセスすることは不可能だ。機密性については、原本が残りコンテンツ改ざんがわかる追記方式を採用。情報の保護・保全では、データを長期保管するため、古い記録媒体を新媒体に自律的に移行する仕組みが必要だ。ETERNUS AS500 アーカイブストレージは、このようなメディアフレッシュの仕組みもサポートしている。

 3つ目の「省電力化・可視化」に関しては、消費電力を40%削減可能なエントリーモデル「ETERNUS 2000」を紹介。グリーン化への取組みとして「ECOの見える化と運用」についても披露した。消費電力・温度を監視する「ETERNUS SF Storage Cruiser」を利用し、業務とストレージを連動させ、ディスクスピンドルをオンオフすることで無駄な電力を抑制。さらに「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager」では、バックアップ業務と連動し、ディスク回転数の制御も可能だ。

 最後に熊沢氏は、「ストレージ容量の運用効率向上」に関わるポイントとして、情報ライフサイクル管理の必要性を説いた。情報は時間経過にともなって価値が変化する。情報によって、ファイル配置ポリシーを考慮し、最適な階層型ストレージを構築する必要がある。たとえばアクセス頻度が高い最重要情報はオンラインに、平均的な重要情報はニアラインへ、あまり活用されなくなった情報はオフラインのストレージへと、最適な場所にデータを自動格納するという考え方だ。このほか熊沢氏は、バーチャリゼーションスイッチによるストレージの仮想化として同社の「ETERNUS VS900」の利用法なども解説した。
《井上猛雄》

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