NEC、世界初となるマルチベンダ間における無線IP電話内線通話の実証実験を開始〜日本—シンガポール間で実施 | RBB TODAY
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NEC、世界初となるマルチベンダ間における無線IP電話内線通話の実証実験を開始〜日本—シンガポール間で実施

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実証実験概要
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 NECおよびNECアジアは25日より3月7日まで、総務省が実施する「国際情報通信ハブ形成のための高度ICT共同実験」に参加する。

 実験として、世界初となるマルチベンダ間における無線IP電話の内線通話の実証実験を日本—シンガポール間で実施する。この実験の目的は、無線IP電話の国際間ローミングを行うために必要となる位置情報を異なるベンダの企業向けSIPサーバ間で管理する技術を確立し、無線IP電話の国際ローミングサービスの実証を行うことにある。現在、無線IP電話では、SIPサーバ間の位置情報の管理とその接続仕様が確立されていないため、同一ベンダのSIPサーバ配下に位置する端末間での動作に限定されている。本実証により、無線IP電話の国際ローミングサービスが実現され、SIPサーバおよび無線IP電話の更なる普及とそれらを用いたより高度なサービス開発への応用が期待されるとのこと。

 具体的には、無線IP電話の位置情報を、沖電気工業製SIPサーバ「IP CONVERGENCE Server SS9100」とNEC製SIPサーバ「UNIVERGE SV7000」間で管理する技術を確立する。また、無線IP電話としてFOMA/無線LANデュアル端末「N902iL」を活用し、「IP CONVERGENCE Server SS9100」の設置された大手町ラボ(日本)から「UNIVERGE SV7000」の設置されたNECアジア(シンガポール)に移動した場合でも、シームレスに電話サービスを利用できることを確認する。またシンガポールテレコムのSIPサーバとNEC製SIPサーバ「UNIVERGESV7000」間の相互接続性を検証し、将来的に高度な電話サービスの利用を可能とするための基本機能を確認する。

 これより、たとえば日本からシンガポールへ出張する場合、自社内で使用していた無線IP電話を出張先で使用できることが実証できることとなる。

 なお、本実験を通してNECは、無線IP電話のローミングサービスの仕様および実験結果をTTC(Telecommunication Technology Committee:情報通信技術委員会)に提案する予定です。
《冨岡晶》
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