NEC、自動的に画像を「人物」「風景」「花」など撮影シーンごとに分類・補正する技術を開発 | RBB TODAY

NEC、自動的に画像を「人物」「風景」「花」など撮影シーンごとに分類・補正する技術を開発

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 NECは3日に、携帯電話やデジタルカメラ、プリンタなど、さまざまな機器で扱う画像データの自動高画質化技術において、画像データを解析し、「人物」や「風景」といった5つの撮影シーンに分類、各シーンに適した画質に補正可能な機能をあらたに開発したと発表した。

 この新技術では、NECの顔検出/顔照合エンジン「NeoFace」の技術を利用して、画像中から顔が検出された画像データの撮影シーンを、まず「人物」として抽出。検出された顔領域の色情報から、シーンの照明色を推定し、さらに推定された照明色を人間の色順応(人の目が照明光の色に慣れてくる反応)を考慮して補正する。これにより、画像全体の適切なカラーバランスを実現、顔の好ましい色再現や逆光状態なども的確に補正することができるようになった。

 さらに、新開発のシーン分類エンジンにより、画像データについて「人物」「風景」「夜景」「花」「オート」と、合計5つの撮影シーンに分類する。各シーンに対しては、好ましい色再現、彩度、コントラスト、シャープニングなどの補正処理を適用し、最適な画質補正を実現する。このシーン分類エンジンでは、NECが開発しMPEGでも採用されている、色と位置を特徴量として識別するカラーレイアウト技術などが利用されており、高精度なシーン分類が可能になっているとのこと。

 具体的な補正としては「人物」は顔の色情報から照明色を識別、人の色順応を補正して、画像全体のカラーバランスを調整。顔を中心に明るく、好ましい肌色で再現する。「風景」では、画像全体の色調を整え、青空や草木の緑を好ましい色で再現する。「夜景」では明るさを抑え、ライトなどを鮮やかに再現する。「花」では、ホワイトバランスなどの補正による花びらの彩度低下を抑制し、くっきり鮮やかに再現する。「オート」は上記4シーンを考慮しつつさまざまなシーンに対応できる画質に調整する。

 なお新技術はコンパクトなソフトウェアで実現されており、特別なLSIなどは不要であるため、PC、サーバ、Web向けの画像処理アプリケーションだけでなく、携帯電話やPDAなどの小型端末まで広く応用可能だ。すでに自動高画質化技術「PictMagic」の新機能で採用され、携帯電話「N905i」に搭載されたとのこと。
《冨岡晶》

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