今日から1つ大人になっていかなければなりません。みおみおです。1つ大人になるために、ちょっとむずかしめのStorm、法人向けのお話を聞きに来ました。StormみたいなBTOショップっていうとマニアな個人を中心に広く展開って気がしておりましたが、実のところ、Stormの年商のうち4割を法人が占めてるそうです。約4億4千万!個人で6億6千万ってのもすごいけどね!一円玉積み上げたら月まで届く?いや、よく知らんですけど。ちょっとむずかしめのStorm、法人向けのお話を聞きに来ましたとにかく今日はそんな法人向けBTOのお話です。お付き合いくださるのはStormの営業マン、石橋貴幸さんと佐渡谷直人さん。そして池田社長です。■パチンコ・パチスロ業界たとえば、パチンコ・パチスロ業界にもパソコンを納品してるそうです。ここに納品されるのは制御サーバ、主にデータのバックアップに使われるもので、Mini-ITXというマザーが使われています。HDDは80GB×2、メモリは512MB……みたいな・私「パチンコって…あの筐体の中のものですか?」佐渡谷さん「いえ。ラインごとに、管理をしてるPCです」私「ラインごと…」池田さん「ほら、パチンコ屋って一列一列に分かれてるじゃない?あれをメーカーごとに管理してるサーバーのことなんだよ。機種別のコントローラーを担当してるってこと」私「おお!それって、パチンコの店舗の方から依頼が来るんですか?」池田さん「メーカーさんからだね」パチンコといえばエヴァやデビルメイクライなど大発達らしいですし伸びしろのある業界とお見受けです。ちと興味はありますが、以前、地元の夏祭りで、もらったお小遣い全部クジ引きに費やして怒られた経験のある私には、ギャンブルは危険な道でありましょう。そういえば「あなたと合体したい」のあのCM、ゴールデンタイムにお茶の間に流していいものなんですかね。映画の宣伝かと思いきや、あれもパチンコに変わりましたね。■教育機関某大学地理学部研究室からは指名で発注があるそうです。主にGPS研究のための画像処理マシンとして使われるとのことで、CPUはその時最新のもの、ビデオカードも最高品質でメモリは2GB以上。50万円以上もするものですからゲームマシンもかなわないですね。私「メモリ2GBですか!!」佐渡谷さん「ええ。高度な画像処理をされる、とのことで、すんなり動かなければ話にならない!ってことで。CPUもその時々の最新のものを使いますし、ビデオカードも、マザーボードも同様ですね」池田さん「学習塾での、成績管理に使うようなPCなら組んだPCでいいんだけどね。大学の研究室になると「そんなの使ってられない!」ってことになるから、注文は多くなるよ」私「研究室、って何か専門的な香りですが…」佐渡谷さん「そうですね…演算カードを組み込んだり…」うつろな顔で微笑む私。演算カードってなんだッ!!私「そういえば、私の出身の学校で、StormHPのデスクトップPC一覧で並んでいるPCと同じ様なものを見かけたのですが…」石橋さん「そうなんですか?」私「はい。でも研究室とかでなくて、学生に開放してるいわゆるPCルーム用のものだったんですが、もしかしてStormさんだったりしますかね?」石橋さん「どちらです?」私:●●です(禁則事項でス)石橋さん「あー…もしかしたら1つ別の会社を挟んで納入してるかもしれませんねぇ」。私「そんなこともあるんですかぁ」■某健康組合健康組合。健康組合が何故?と思ったんですけど、某健康組合が個人事業主に専用ソフトを入れたPCを提供してるそうです。専用ソフトはなんでも経理処理関係らしいんですが、こんなところにも需要があるんですね。ここで使われるCPUはCeleronベース、メモリは512MB、電源は350W…てな感じ。私「健康組合ですか?」池田さん「そう。健康組合の無料配布用PC」私「無料配布!?」池田さん「事業者のそれぞれに、専用ソフトの入ったPCを配布してるんだよ」私「ははぁ〜。一括管理のような感じですね。事務用品を配布するような要領でPCを配る時代になりましたか……」池田さん「健康組合さんとしては直接の儲けにはならないけどね」私「でも、案外普通なPCなんですね?ぶっちゃけた話、無料配布用となるとStormさんの利益ってそんななくなっちゃいません…?」池田さん「デスクトップで10万、ノートで7万くらい」私「ですよね」池田さん「で、年間1000台くらい」私「1000台っ!」池田さん「うちノートが100台くらいかな」私「あわわ。4億4000万のうちの7000万円が発覚…!!」健康組合、あながちあなどれません。■ネットカフェこれは、もう、最近増えて増えて仕方ない業界ですからね。マシンは数パターンを納品しているようです。私「私コウ見えてもなかなかのネットカフェ通ですが!…この「数パターン」ってなんです?」石橋さん「ネットカフェって大きく分けて2通りのお客さんがいらっしゃるんですよ」私「その心は?」石橋さん「通常にネットをされる方と、ネットゲームをしにいらっしゃる方とです」あぁ。よくリネージュIIとか店頭にポスター出てますねぇ。私「私なんかがいくネットカフェだと、組みあがったPCばかりあった印象です。でもBTOでも需要が多いんですね?」石橋さん「ええ。ネットカフェは、24時間フル稼働ですから、需要に合った組み方にしないと、どうしても故障しやすく、長持ちもしにくいですからね」私「ほほう〜」石橋さん「その点は、ネットカフェの事業主の方々にも評価を頂いてるところです」胸を張るその姿、かっこいいです。■法人向けPCの共通点は?私「ここでちょっとお話ずれますが、法人向けにBTOをする上で、心がけていることなどありますか?」池田さん「安定第一!」私「第一!…具体的には?」池田さん「うちのマシンにはVistaは入れてないんだよ。まだ動作の不安な部分もあるからね。そういうものを商品としてお客様に納めることはできないから」私「ふむふむ」池田さん「特に法人向けに対して言いたいのは、「最後まで面倒を見る」ということ。そのためには大きな何かよりも、小さなことが大事だと思ってる」私「小さなことですか?」池田さん「そう。さっきの健康組合のマシン、350Wの電源を積んでるんだけど、あのスペックなら本当は250Wで十分。だけど、念を入れて350Wにしておく」私「ほほう」池田さん「他にも、ケースファンを山洋にしたり」私「山洋…あ、ショップで見たことあります。ちょっと高かったような」いわく、ワンランク上の玄人向けファン!池田さん「それをケースのリアに入れる。法人向けだと24時間連続起動なんてものもザラだから、とにかくこれを入れるように進める。だめでも勝手に入れちゃう勢いでね!」私「他にもなにかありませんか!」池田さん「ほか…そうだなぁ。本当に小さなことだけど、ケース内のワイヤーはきちんとまとめるようにしてるよ」私「ほほう?」池田さん「ワイヤーをきちんとまとめておくと、空間ができて空気の流れ道ができるから、排気もよくなるんだよ」私「…っ!!」池田「とにかく法人のお客さんには長く安定してマシンを提供してあげることが大切なんだと。あとは、お客さんが無理を言っても、しっかりと聞いてあげること、要望にあったマシンを提供してあげることだね」本気で感動してしまった私。部屋の片付けもできない私に、もっとも必要な類の気遣いです……■今後、重要が高まりそうなのは?ずばり、メディカル分野だそうです。今、特注の医療機器の組み込み式マシンとして納品しているそうです。私「医療ですか?医療事務?」石橋さん「医療用の装置があって、それと組み合わせて使うケースですね。その装置のデータを管理するんですよ」私「え。そんなの普通のPCでやっていいんですか?!」石橋さん「工業用PCにはなりますが、やってますよ」池田さん「年間100台は出るかな」私「医療用っていうと、いろいろ小難しそうな」池田さん「そうだねぇ…装置との組み合わせを研究してるから、3年、5年とか、ずっと同じメーカーの同じ型番のもので、全部揃えて欲しい、って要望が来るね」私「というと……」石橋さん「新しい物が出ても、それを使わずに、納入始めた時期に使ってたものを繰り返し納入していくんですよ」私「型遅れだと入手も困難になりそうですね!なんでそんなことを?」池田さん「医療用具のテストだからね。同じ条件下でやることに厳しいようだね。なんといっても人命に関わることだから!」私「おおう…でも厳しいですねぇ」池田さん「その分利益率も高いからね」■最後に。私「法人と個人での、お客さんの違いってなんでしょう?」池田さん「法人は、単価が低いけど大量発注。個人は一度の個数は少ないけど、単価が高い。あと、最新のものを選ぶのは個人のお客さんかな」私「あれ?そうなんですか?」池田さん「研究所やお役所なんかは最新のものを選ぶ傾向にあるけどね」私「なるほど…ちなみに全国展開のStormですが、地域差なんてあります?」池田さん「個人のお客さんは、地方の方が多いかな。近くにパーツショップがないような」私「法人になると?」池田さん「地方差はないね。全国から。その一つ一つに営業がついてるんだよ」私「本当に地道なケアなのですね」池田さん「自分だけのPCが欲しい人たちに、それを提供するのがBTOだからね。これぐらいじゃないといけない。今、個人6:法人4が売り上げの比率なんだけど、これを5:5にしたいね!私「1割引き上げますか!」池田さん「そうそう」私「それが叶った暁には、温泉旅館とレストランですか!」池田さん「いいね!是非そうしたいよ」私「できたら呼んでくださいね〜〜〜ッ!!」