こんにちは。今日も暑いです。みおみおです。お父さんお母さんに連れられた、ちっちゃい子供達がそろって電車に乗って遠出をする季節です。窓を見るのはいいけど、靴は脱いでね。JR藤野駅に来ています。どこだそれ?という方多数だろうと思いますのでわかりやすく東京駅を基準に考えてみましょう。 JR東京駅(中央線通勤快速) ↓ JR八王子駅(中央本線) ↓ JR高尾駅(中央本線) ↓ JR藤野駅で1時間とちょっと。移動距離66.3km。時間が合えば直通もありますが、一番面倒になると3回の乗換えが必要。1,110円でたどり着ける大自然です。駅のあっち側も山こっち側も山。山と山の空いたところに道を通して、家を立てて、といった感じのもう視力が良くなること、確実に素敵な場所です。さらに山の間には川がさらさらと流れております。…すごいところに来てしまった。そんな感想を持ったところで、残金をちらり。思い起こすこと2時間前。 持ってた回数券で飛び乗って、予定の電車に間に合って一安心! なんてのもつかの間、 丁度良く通りかかった車掌さんに 藤野までの精算をお願いすると、 請求された額がなんとぴったり財布の中と一緒!! 1000円あれば足りると思ったのに!! …とりあえず、藤野まで行って、ATMを探せば、きっとどうにか間に合うはずだ…!!ということがありまして。今、藤野駅で猛烈にATMを探しています。が藤野の駅前にはATMなんて皆無。セブンイレブンすらも無さそうな。駅前のアップルというお店で水撒きをしてたお姉さんに聞くと30分くらい歩いたところにしかないよ、と……この酷暑の中、30分歩いたら、確実に脱水症状で倒れる!水買うお金もないのに!「そうですか~…あはは、あ、いえ、なんとかしますので、だいじょうぶです、うふふ」急斜面に建ってるため、えっちらおっちらと坂を上がりますと、そこには3つの建物と、その前に山積みにされてるダンボールとそれをフォークリフトで運ぶおじさん。3つの建物の1つは、ぱっくりと口を開けた倉庫。倉庫の横には、一続きに、2階建の部屋がくっついてるようです。その1階部分のドアに貼ってありましたよ。「Storm」本当にここだっ!ちょっとした衝撃。そろそろとドアを開けると、15畳ほどの広さの作業場。そんなところで待っていると、Storm社長、池田さんがいらっしゃいました。「いらっしゃい~」どうもどうも!お邪魔してます!よくきたね~のような、田舎のおばあちゃんちにきたかの如く挨拶を済まして早速倉庫を見学させてもらうことに…と思ったら、あれ?池田さんの姿が早速見えな……振り返ると、さっき通った坂のてっぺん、山の斜面。工場を建てる敷地は山の傾斜に建ってるとは先述の通りですがその山部分に、工場のみなさんとしゃがみこんで、何かを見てます。なにしてるんですか~近寄ってみると、山斜面に生い茂った草。工場の方の指差す先には…西瓜が!!直径3cmくらいのナノな西瓜。BTOでPCを製作真横で西瓜が取れる???。聞くところによると、工場の方が育てているようです。それはともかく、倉庫に戻り搬入搬出のため、大きく開いているその中にするりとカラダを滑り込ませるとダンボールがたくさん。手前こそ、ちょこちょこ、3、4段程度のものですが、奥になるにつれて高く高く。天高く積みあがっております。崩れないのか心配。ふと気付くとこの手前の、3、4段。CPU、マザーボード、電源にケース…組み合わせたら1つのパーツになりそうな雰囲気ですよ。その一番上には注文書が。やっぱり!これがBTOの個別注文結果!ケースの箱以外は空き箱っぽいところから組みあがって、これから出荷する製品ってとこですね。なるほどなるほど。倉庫のもうちょっと奥に行ってみます。入口からも見えた、天高くそびえるPCパーツの山の方へ。コレはケースかぁ。いろんなケースがありますなぁ。お、これこれ。今回私が注文した「HUSH」の黒ですよ。斜めの切れ込みがシャープですな。こんだけいろいろあったら、1個ぐらい持ってってもばれないんじゃないんか、なんて考えが頭をよぎります。CPUの山から1個、マザーボードの山から1個、ケースの山から1個。それらを組み立てて、1つのマシンにしてしまうってのはどうだろう……。そして次は作業場へ。20人収容の会議室ほどの広さなんですが真ん中にパーツと、出来上がったPCを置く棚がどーん!左手側壁側には、PC組み立てとPCチェックの作業場がズラー!一番奥の壁にはまた天井高くの棚と、たくさんのメモリ、CPU、マザーボード。右手側壁には、これから1つのPCとなる予定のパーツ一式が、個々に集められております。手前、入口側の壁には、入荷出荷管理のPCと、コピーFAX等々。無駄のない布陣。でも、この広さで2000台作ったの?という、コンパクトさも感じます。工場メンバーは5人。その人数でぐるぐる回してるこの場所は想像するだに…戦場の様だったのでしょうなぁ…コンパクトな作業場ってものは、それ自体でトキメキを禁じえないものですが!!私も家に1つほしい。まず気になったのは、一番奥の在庫を閉まっている棚。セット販売とかで、使いたいパーツが注文数より多く入った場合、ここで取っておくのだそうです。おもむろに置いてあったメモリの束。一つ一つプラスチックのケースに入ったものが、5個、輪ゴムでくくられてます。「なんですかこれ?」他のメモリとはちょっと扱いが違います。「通常のメモリの8倍くらいするメモリです」下村さんが教えてくださいました。8倍っ!通常のメモリを、安く3000円としても24000円。24000円あったら、ちょっと上乗せしてWiiが買える…そんなお値段のメモリ。この大きさなら1個ぐらい……それをどうしたかは、まぁ、あまり気にしない方向で。組みあがったPCの動作チェックをされていた方にお話を聞きにいきました。以下ダイジェスト気味――どんなところからチェックを始めるんですか?構成のチェックですね。注文どおりのパーツを使っているかどうか、注文どおりのOS、ソフトを入れているかどうか。――OSはプレインストールなしでも注文できますが、その場合はBIOS画面までのチェックなんですか?いえ。一度任意のOSを入れて、一通りの動作チェックをして、アンインストールをしてます。――注文どおりだと、相性が悪くて起動しないときもあると思いますが、その時はどうするんですか?同じ規格の別のものを試してみて、同じメーカーの別規格を試してみて、それでも駄目だったら、別メーカーのパーツを組み合わせて、と。出荷時に「ここを変えました」というメッセージカードつきです。――お1人で1日何台くらい…?(向こうで組み立て作業をしていた方をさして)あの人は20台くらい作っちゃいますね!池田さん「マシンを2、3台作った程度で『自作できます!』っていう奴は、うちからみると「なんだそりゃ」って感じになっちゃうよ」――そりゃそうですねぇ…ってそれ私…!――ところで「ひたすら組み立て」と「ひたすら動作チェック」、やるならどっちですか?絶対、動作チェックです。組み立てしてると気が疲れてきちゃって……――挿すとこ間違えちゃったりとか!!いや、さすがにそれはないですねぇ――すみません、それも私でした。「そういやみおみおさん、お昼たべた?」あら、池田さんってば唐突に何を?瞬間、頭の中で逡巡するもここは正直に「まだです」と答えるとよし!とばかりに作業場を後にする池田さん。なんでしょ…?と様子を伺ってるとプラスチックの箱を二つ抱えて戻ってきました。「弁当食べていきな!」ひぎゃ!そんな、また、その、いただいてばっかりで…構わずに隣にプラスチックの箱―お弁当箱でした―をおいてくださる池田さん。しっかり頂くものは頂きます!!「ご飯もらうのがクセになりそうだなぁ~」また豪快に笑われてしまいましたが…。これもこれも、と栄養ドリンクも差し出されました。これはきっと工場の方々の必需品…苦労が垣間見えるです。(きっちりコレ書く用に使わせていただきました。おいしかったです)クーラーのしっかり効いた会議室にて、冷たいお茶とともにもぐもぐとメンチカツ、カレー、出し巻き卵。美味しゅうございました。わさび漬けが、お子様の私の舌にはまだ早かった…!もう食べられるまでに成長したと思ったのに!!オトナへの道はまだまだ険しい。要・修行です。「お昼食べ終わったら、自分で自分のBTOですよ!」「へ?」はい、組み立ててみます!これってBTOなの?自作なの?よくわかんないけど~。待て次号!