日本TI、バッテリ寿命従来比2倍のHD映像プロセッサ「TMS320DM355」と専用開発ツール | RBB TODAY
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日本TI、バッテリ寿命従来比2倍のHD映像プロセッサ「TMS320DM355」と専用開発ツール

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製品概要図
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  • DM355 Digital Video Evaluation Module
 日本テキサス・インスツルメンツは5日、デジタルAVコミュニケーション機器向け開発プラットフォーム「DaVinci」の新製品として、デジタル・ビデオ・プロセッサ「TMS320DM355」と専用開発ツール「『DM355』デジタル・ビデオ評価モジュール(DVEVM)」を発表した。現在サンプル出荷中で、量産出荷は2008年第1四半期の予定だ。5万個受注時の単価(参考価格)は216MHz版製品が9.75ドル、270MHz製品が11,49ドル。

 TMS320DM355は、10ドルを切る低価格ながらもARMホスト・コントローラ、ビデオ・プロセッシング・サブシステム、MPEG4-JPEGコプロセッサ、ARM926EJ-Sコア、各種ペリフェラルを集積し、HD映像処理向けに最適化されたデジタル・ビデオ・プロセッサ。動作速度は216MHzと270MHzの2種類。DSP処理パフォーマンスに置き換えるとMPEG4-JPEGコプロセッサは約400MHz相当、ビデオ・プロセッシング・サブシステムは約240MHz相当のパフォーマンスを実現し、これらを組み合わせることで最大640MHzのDSP処理能力に相当するという。なお、搭載されるペリフェラルは、USB2.0 HS OTG、10ビットDAコンバータ、ビデオエンコーダなど。

 省電力化も特徴のひとつで、従来のポータブルHDシステムと比較して最大2倍のバッテリ延長が見込まれている。HD MPEG4エンコード処理中の消費電力は約400mW、待機時消費電力は1mW。

 同社では、従来のテレビ受信機に加え、デジカメやワンセグ対応テレビといった小型デジタル家電やセキュリティシステム、業務用機器などへの使用を想定している。

 専用開発ツール「『DM355』デジタル・ビデオ評価モジュール(DVEVM)」は、OSとしてMontaVista Linuxデモ・バージョン、uboot loader、各種ペリフェラル用ドライバ、JPEG・MPEG-4 SP・G.711など各種コーデック、ビデオ入出力・オーディオ入出力インターフェイス、外部EMAC・USB 2.0などの各種インターフェイス、テスト用JTAG、ボード回路図が含まれている。参考価格は7万3,290円で、2007年第4四半期より提供される。
《富永ジュン》
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