朝日ソノラマ9月で店じまい、朝日新聞社出版本部が引き継ぐ | RBB TODAY

朝日ソノラマ9月で店じまい、朝日新聞社出版本部が引き継ぐ

 6月21日、出版の老舗のひとつである朝日ソノラマが9月末をもって営業活動を停止し、これまでの出版物や10月以降の新刊について、朝日新聞社出版本部が引き継ぐ。

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 6月21日、出版の老舗のひとつである朝日ソノラマが9月末をもって営業活動を停止し、これまでの出版物や10月以降の新刊について、朝日新聞社出版本部が引き継ぐ。

 朝日新聞社と朝日ソノラマは、昨今の出版事情と社員の高齢化などから、これ以上の事業継続は困難との判断から、会社としての朝日ソノラマを解散し、100%出資の親会社である朝日新聞が、既存の出版物の出版権、希望する朝日ソノラマの社員、朝日ソノラマの債務をすべて引き継ぐことで合意したという。

 10月以降、朝日ソノラマの出版物の発行元は朝日新聞となる。現時点では、原則として、朝日ソノラマのコミック、小説、雑誌をすべて継続させるとしており、10月の時点で休刊、廃刊、絶版とするタイトルはないとしている。単行本の新刊は6月でいったん休止するが、10月以降は朝日新聞の本として活動が続く予定。

 朝日ソノラマといえば「ソノシート」を思い出す人も多いだろう。アニメソングのソノシートは、レコード化されていないものやオリジナルの漫画やストーリーなども収録されており、マニアやコレクターの間では貴重なアイテムにもなっている。最近では、ホラーものの少女マンガや文庫が主力商品であり、固定読者にリーチしているシュアな出版社でもある。

 インターネット時代では、紙媒体の衰退が取り沙汰されやすいが、ターゲティング戦略やセグメント化が進むメディア業界においては、マス路線よりコミュニティやマニア層に訴求しコンパクトな経営が求められている。朝日ソノラマのような出版社はむしろこれからの出版の形であるともいえるのだが、過去の経営危機による債務超過と高齢化という問題には抗えなかったということかもしれない。
《中尾真二》

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