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松下、すべてのプラズマディスプレイパネルで無鉛化を達成

IT・デジタル テレビ
 松下電器産業は2日、世界で初めて、プラズマディスプレイパネル(PDP)の無鉛化を実現したと発表した。この無鉛化は、プラズマテレビやプラズマモジュールの全機種(業務用やOEM、外販品も含む)に使用されるPDPで達成されている。

 同社では、プラズマテレビ「VIERAシリーズ」における2006年春の世界同時発売モデルなど、2006年度の新製品からPDPの無鉛化を進めてきたという。そして今秋、VIERAシリーズの最大インチサイズである「103v型」を市場導入したことで、2006年度プラズマテレビ新製品(11月2日現在)の全140機種(37v型/42v型/50v型/58v型/65v型/103v型)などでPDPの無鉛化を実現したとしている。

 同社では今後、欧米市場をかわきりにグローバルにプラズマテレビの全ラインアップで達成したPDPの無鉛化を積極的にアピールし、プラズマテレビ「VIERA」の環境対応力を世界の薄型テレビ市場に強力に訴求していくとしている。

 今回の無鉛化について同社によると、鉛を使わない従来材料では、それぞれの材料の軟化点を最適な値に調整し、品質と生産の安定性を確保するのは難しく、代替材料の開発は非常に困難とされていたという。しかしながら、以下のような2つの取組みにより無鉛材料の課題を克服し、世界で初めてPDPから鉛を全廃することに成功したとしている。

・鉛に比較的近い特性を有するビスマスなどの金属元素に、独自開発した金属酸化物の添加剤を配合したり、材料を構成するガラス成分以外の溶媒、溶剤などといった材料組成を見直すことにより、従来と同等の特性と信頼性を両立する新材料(電極、誘電体層など)の開発に成功

・生産工程において、熱プロセスの最高温度や加熱時間などといった諸条件の総合的な見直しを図ることで、新材料における品質の確保と生産の安定性を両立
《村上幸治》
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