東映アニメ×幻冬舎、静止画でのアートコンテンツ「画ニメ」を発表 | RBB TODAY

東映アニメ×幻冬舎、静止画でのアートコンテンツ「画ニメ」を発表

 東映アニメーションは、絵画・写真・版画・CG・イラストを中核とする新たな映像表現として「画ニメ」コンテンツを立ち上げることを発表した。

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幻冬舎の見城徹社長(左より2人め)、東映アニメーションの高橋浩社長(左より3人め)が登壇
  • 幻冬舎の見城徹社長(左より2人め)、東映アニメーションの高橋浩社長(左より3人め)が登壇
  • 画ニメでは、アーティストのこだわりの作品世界を再現
  • 斬新な映像技法がさまざまに盛り込まれた10タイトルだった
  • 「つゆのひとしずく」を手がけた佐野史郎氏
  • 「Fantascope〜tylostoma〜」を手がけた天野喜孝氏
  • 登壇者が勢揃いして意気込みを語った
  • 幻冬舎(見城徹社長)と東映アニメーション(高橋浩社長)ががっちりタッグ
  • Fantascope 〜tylostoma〜
 東映アニメーションは、絵画・写真・版画・CG・イラストを中核とする新たな映像表現として「画ニメ」コンテンツを立ち上げることを発表した。言葉や音楽にもこだわり、各アーティストの世界を複合的に表現する、新感覚のアート映像コンテンツとなる。アニメ、映画などの既存映像メディアとは一線を画するものとして、販売においても書店ルートなどを開拓するとして、これに幻冬舎が賛同。パートナーとして普及活動・販売促進に協力する。DVDパッケージとして8作品が8月1日に、2作品が9月に発売される予定。いずれも価格は3,129円。

 ラインアップは、天野喜孝:原作・画、杉本哲太・宇梶剛士・麻生祐未ら:声の「Fantascope〜tylostoma〜」、木村俊幸:監督・画の「現代畸聞録 怪異物語」、葉祥明:画の「葉祥明美術館LINE」、植田正治:写真、佐野史郎:監督、小泉八雲:言葉の「つゆのひとしずく」、江津匡士・画、奥秀太郎:監督、太宰治:原作の「女生徒」、町田康:朗読、金井田英津子:版画、萩原朔太郎:原作の「猫町」、深澤研:画、バルザック:原作の「ざくろ屋敷」、古屋あきさ:画、森鴎外:原作、奥秀太郎:監督の「舞姫」(以上8月発売分)、雨宮慶太:画・原作・監督の「G-九」、福士昌明:画・監督、浅井健一:音楽の「Highway Jenny」(以上9月発売分)。

 以降も、天野喜孝:原作・画・監督の「鳥の歌(仮)」、古賀新一:原作・画の「エコエコアザラク」、美樹本晴彦・画の「A day of girl.@TYO.(仮)」、そして林静一:原作・画・監督、あがた森魚:音楽の「赤色エレジー」といった興味深い作品がラインアップされている。

 あわせて5月30日に、秋葉原の東京アニメセンターで記者発表会が行われた。

 記者発表会には、東映アニメーションの高橋浩社長、幻冬舎の見城徹社長のほか、画家の天野喜孝、俳優の佐野史郎、映画監督の奥秀太郎らが出席。佐野史郎氏は「静止画を使った作品を依頼されて、まず植田正治がひらめいた。この画ニメ作品を手がけたことが自分の転機にもなった」と作品にかける意気込みを語った。

 また、幻冬舎の見城徹社長は、画ニメに対して、単に販路の提供といったスタンスではなく、アイデア段階からの協力とのことで、今後は一般からのコンテンツ募集やコンテストなど、クリエイターへの機会提供、あるいは自社のベストセラー出版物の画ニメ化といったことを考えていることを明かした。

 各作品のダイジェストも上映されたが、コラージュありスライドありミュージックビデオ風ありと、作品世界も構成もさまざま、アーティストのこだわりが感じられる内容で、クオリティも高い。奥秀太郎監督は文学作品を手がけたためか「ぜひ本を読まない、若い世代に見て欲しい」と語ったが、確かに“文学性”を感じさせる斬新な作品が目立った。

 まったく新しいアートコンテンツ「画ニメ」に期待したい。
《冨岡晶》

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