ソフォスは26日、2006年第1四半期(1〜3月)における、スパム最多送信国ワースト12に関するレポートを発表した。このレポートは、同社の脅威解析センター「SophosLabs」にて、期間中にスパムトラップで受信した全スパムを分析した結果をまとめたものとなっている。 同レポートによると、スパム送信国ワースト1は前回と同様にアメリカとなった。同国のスパム送信防止対策の効果が現れ、その送信比率は大幅な減少を見せているものの、依然として他国すべてのスパム送信総数を超える量のスパムを送信しているという。 一方地域別でみた場合には、北米はスパム最多中継地域のアジアに続いて2位、そして僅差でヨーロッパがその後に続いている状況となっている。中国とアメリカの差がこれまでで最も小さくなっているのに対し、ポーランドやスペイン、およびドイツの各国が前期から引き続きスパム中継率の増加を見せているのに加え、前期はランク外であった英国が10位に再ランクされている。同社ではこのような比率の増加が、ヨーロッパがスパム中継地域ワースト2位の北米に僅差で迫っている要因となったとしている。 また、日本は前回と同数の比率で9位と下位に位置づけられているが、スパムの総数が増加傾向のため、日本から発信されているスパムの絶対数もおのずと増加しているのが現状となっている。 スパム送信国および送信地域のランキングは以下のとおり。●スパム送信国ワースト12(2006年1月〜3月) [1位] アメリカ:23.1% [2位] 中国(香港を含む):21.9% [3位] 韓国:9.8% [4位] フランス:4.3% [5位] ポーランド:3.8% [6位] スペイン:3.3% [7位] ドイツ:3.0% [8位] ブラジル:2.9% [9位] 日本:2.0% [10位] 英国:1.9% [11位] オランダ:1.8% [12位] 台湾:1.6% その他:20.6%●スパム送信地域ワーストランキング(2006年1月〜3月) [1位] アジア:42.8% [2位] 北米:25.6% [3位] ヨーロッパ:25.0% [4位] 南米:5.1% [5位] オーストラリア:0.8% [6位] アフリカ:0.6% その他:0.1%