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NTTコム、指先の脈拍で人間の精神状態を調べる新サービスを開発

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「スピリチュアル・ハーモニー」の測定手順。精神的な免疫力を12段階で表示する
  • 「スピリチュアル・ハーモニー」の測定手順。精神的な免疫力を12段階で表示する
  • 新サービス「スピリチュアル・ハーモニー」を試す「ギャル社長」の藤田さん。指先に脈波を測るセンサーをつけている。藤田さんの「ゆらぎ度数」は「3」と少なめだった
 感性を切り口にしたコミュニケーション・ビジネスを進めるNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、指先の脈拍で人間の心の状態を調べる新サービス「スピリチュアル・ハーモニー」を開発した。

 このサービスは関西学院大学雄山研究室と共同開発したものだ。人間の中に発生する「ゆらぎ」をチェックし、精神状態を鑑定する。同社では男女カップルの相性診断サービスや、作業ミスを減らすための企業向けコンテンツ開発などに応用することを検討中だ。

 今年度内には、一般コンシューマが同サービスを体験できる場を作る。また将来は、基本セットが73,500円(税込)の「香り通信」関連商品と同等、またはそれ以下の料金で売り出す予定だ。

 NTTコミュニケーションズは11月17日、感性をキーワードにした新ビジネスに関する記者発表会を開いた。席上、発表された新サービス「スピリチュアル・ハーモニー」は、香りをテーマに同社が先行開発している「香り通信」に続くものだ。人間の精神状態をチェックし、ネットワーク経由でそれを伝える「ゆらぎ通信」である。

 サービス名の「スピリチュアル・ハーモニー」とは、「精神的な調和」を意味する。しくみはまず、パソコンにUSB接続された脈波測定装置を使い、指先で脈波を30秒間測定する。この測定データをネット上のサーバで処理し、波形の「ゆらぎ」に含まれる情報を数値化して診断する。

 これにより、本人が精神的にどれくらい高揚しているか? のほか、環境の変化に対する適応力やコミュニケーション能力などを表示する。

 共同開発した関西学院大学 大学院心理学専修 雄山真弓教授は、新システムのしくみをこう説明する。

「もともと人間にはカオス性がある。また指の脈と心臓の鼓動はまったくちがう。このシステムでは指先から採取したデータをもとにカオス分析をし、人間のゆらぎを見る。人間は精神的に不安定になると、ゆらぎが少なくなる。たとえばウツ病や認知症(痴呆)の人はゆらぎがない。また逆に、外部に対する適応力があればゆらぎは高くなる」

 会見の席上、同社IP販売推進担当課長・アロマセラピストの濱田俊一氏は、「現代社会はフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが少なくなっている。人間の情緒は不安定になり、人間関係がギスギスする人がめだつ。『ゆらぎ通信』で本当の自分を見つけ、元気な世の中になってくれれば」などとサービス開発の背景を説明した。

 ゆらぎ通信「スピリチュアル・ハーモニー」はまだ一般公開されていないが、同社では11月24日〜25日に東京・帝国ホテルで開かれる「NTT Communications Forum 2005」、続く12月20日〜22日に東京国際フォーラムで開催される「NTTグループ コミュニケーション EXPO」に展示し、市場の反応を見ながらサービス時期などを決める。

 会見では「ギャル社長」として人気のシホ社長・藤田志穂さんが、実際に「スピリチュアル・ハーモニー」を試した。藤田さんは緊張していたのか、「ゆらぎ度数」は「3」と少なめだった。ちなみに人間のゆらぎ度は、環境の変化やそのときの精神状態によって絶えず変化する。
《松岡美樹》
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