流行の新種はないが、BOT系を中心に大量の亜種の発生続く。トレンドマイクロ | RBB TODAY
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流行の新種はないが、BOT系を中心に大量の亜種の発生続く。トレンドマイクロ

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 トレンドマイクロは、2005年3月度分の「ウイルス感染被害マンスリーレポート」を発表した。感染被害の報告数は2,704件と、先月の2,736件から大きな変化はなかった。

 新種ウイルスの流行はなく、順位の変動はあっても先月までの傾向が続いている。ただし、全く同じプログラムが被害をひき起こし続けているのではなく、亜種が短期間で数多く発生しており、特にBOT系の不正プログラムでは、3月の1か月間だけで「WORM_RBOT」に254種、「WORM_SDBOT」で398種、「WORM_AGOBOT」でも103種が新たに登場したという。

 この間に海外では携帯電話を攻撃対象としたウイルスがいくつも登場し、3月18日には携帯電話向けウイルス対策ソフトの活動を停止させる「SYMBOS_DREVER.A」が報告された。これは自己増殖するワーム活動は含まれないが、ウイルス対策ソフトのアップデート用プログラムだと偽ってWeb上で公開されたために被害が広がったと見られる。

 また日本国内においては、銀行やカード会社を装ったメールから不正サイトにアクセスさせ、個人情報を騙し取るフィッシング詐欺が報告された。大量メールに送信するウイルスでも、金融機関を装うメールを利用しているケースも発見されたという。すでに、被害に遭っている可能性を指摘するような内容のメールでユーザーの平常心を失わせるソーシャルエンジニアリング的な手法について、トレンドマイクロでは注意を呼びかけている。

●ウイルス感染被害マンスリーレポート 2005年3月度
 [1位] WORM_RBOT/143件
 [2位] TROJ_STARTPAGE/110件 
 [3位] JAVA_BYTEVER.A/87件 
 [4位] WORM_SDBOT/78件 
 [4位] TROJ_AGENT/78件 
 [6位] TROJ_SMALL/68件 
 [7位] WORM_AGOBOT/62件 
 [8位] WORM_NETSKY/57件 
 [9位] TROJ_DLUCA/20件 
 [10位]TROJ_IESER.A/19件
《小笠原陽介》
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