
氏家物産株式会社(以下、氏家物産)は、この度、新たに“環境創出型クリエイティブ制度”を開始いたしました。本制度は、生成AIとの協業を前提に、“人間だからこそ持てる感性”を最大限に活かすため、働く環境そのものをクリエイティブの基盤としてデザインした新しい取り組みです。
AIが急速に進化する今、「創造性は環境から生まれる」という同社の哲学を制度化し、未来の働き方として公開いたします。
氏家物産のクリエイティブを牽引してきたCCO兼アートディレクターの高原弘樹が、制度の背景にある思想と“AI時代の働き方”について語りました。
■ 新制度「環境創出型クリエイティブ制度」とは
氏家物産はこれまで、都市・自然・行政・教育など多様な“環境”を創造のフィールドへと変えてきました。今回の制度は、これまでの実践と、AI時代に求められる新しい働き方を統合した取り組みです。●制度の3つの柱
1. 環境選択型ワークスタイル
在宅・オフィス・海・街など、その日に最も発想しやすい環境を自分で選べる働き方を正式に導入しました。
2. 生成AI × 人間クリエイターの協業プロセス
生成AIを“新しい部員”のように捉え、壁打ち・高速試作・視点拡張を行うワークフローを整備しています。
3. 自発性を育てるコミュニケーション設計
サーフィンやスケートボードといった“自分から向かいたくなる体験”をクリエイティブの準備運動として制度に組み込み、身体性と創造性の連動を促しています。
これらはAIが発展しても、人間の揺らぎや遊び心が創造性の核であるという同社の価値観を反映した制度です。
■ 制度導入の背景:創造力は“環境”から立ち上がる
男子校の部室のような空気。笑いが飛び交い、リラックスして、自然と自発性が立ち上がっていく。
「好きって、努力を超えるエネルギーなんですよ。興味のなかったものでも、興味を持てる断片や視点を探すことで、その断片が見えたり聞こえたりすると興味に変わる」と高原は語る。
たとえ今は関心がなくても、どこかに接点がある。
その接点さえ見つかれば、人の中で新しい興味が芽生える。
「僕自身の中でも、“興味ない視点”に対してどうしたら興味を持てるのかを探す作業が始まるんです」
みんながみんな、最初からそのブランドやプロダクトや物事に興味を持つわけではない。だからこそ、興味が生まれる入口を見出すことがクリエイティブの本質につながる。
そこから初めて、世界との接続が始まるのだという。

氏家物産株式会社のCCO兼アートディレクター・高原弘樹氏。
「デザイン思考を育むには、その物事を考える“環境”に在る、と思うんです。氏家物産のデザイン会議は、まさにそんな環境の“状態”から始まる。準備運動というか、普段からその準備が仕上がっている」と高原は語る。
高原にとって、アイデアの出発点はいつも「興味」と「環境」にある。
興味は“待つ”のではなく“見つけに行く”。
この環境づくりこそ氏家物産の文化の中心にある。
■ 在宅で分かったクリエイティブの「静寂」
在宅ワークが広がったことで、高原はあらためて「自分にとって最適な環境とは何か」を深く理解するようになった。満員電車のストレスもなく、横には愛犬がいて癒やされる。
煮詰まったら、「ちょっと走ってくる」と外へ出て頭をリセットできる。
こうした経験をきっかけに、働く場所そのものを“自分で選ぶ”ことの重要性 が明確になっていった。
制度導入後は、
「生活そのものが、仕事の環境になる」と高原は語る。
心地よい状態で机に向かえるからこそ、静かに深く課題に向き合える。
「“個”の主張を磨き込むんです。それがデザインに映るし、自分の日常の視座がデザインロジックと重なっていく」
街に出れば、喧騒すら「ノイズ」ではなく人々の叫びや心の信号として聴こえてくる。
クリエイターに求められるのは、固定概念に縛られず、どこに自分の土俵を置くかを選ぶこと。
「個と社会、その差分が距離で、その距離を埋めていく作業がデザインに宿る。それが、僕のスタイルなんです」
固定概念に縛られない環境選択が、氏家物産のクリエイティビティを支えている。
高原はこれまで、数々の大手アウトドアブランドのデザインに加え、行政や大手企業など多様な領域のブランド可視化に携わってきた。自然環境と都市の両方を舞台に、環境が創造性を育む瞬間を見続けてきた経験が、この働き方の背景にもある。

多領域の“環境”を創造のフィールドへと変えてきた氏家物産のデザイン実績(一例:WeWork/東北大学/Goldwin/仙台市/Kakeai)
■ 生成AIの時代に、技術とともに生きるデザインへ
生成AIが急速に進化する今、“人”としての感性をどう活かすかが問われている。高原は、AIを脅威ではなく「新しい部員」として迎え入れる姿勢を語った。
「AI任せにするのではなく、対話をしながら新しい価値を共創するスタンス。それも楽しめなきゃ意味がない」と高原は語る。

AIという新参の天才社員と、面白く楽しく壁打ちしながら、氏家物産というブランドのフィルターを通す。「この視点があったか」という発見や、「この気持ちから動線を踏めば共感できる」という余白。
そこにデザイナーとしての役割がある。
任せること自体を楽しみつつ、ズレないよう管理し見届ける「技術」が必要だ。
「何が出てこようとも、僕らには僕らの特性がある。
男子校の部室で戯れあう技術に、新たな部員(技術)を迎えて飲み込んでいくこと」
それが、AI時代のクリエイティブだと高原は言う。
■ 渇望が自発性を磨く
海と街が会議室になる働き方。氏家物産にはレクがある。強制でもなく、「今週やる?」から始まる。
サーフィンは波のコンディションにも左右されるし、打合せが詰まっていれば即スキップ。
だからこそ、「そろそろやりたい」という渇望が生まれる。
自発的に向かわないと楽しめない。この心身のバランスこそが、仕事のスタンスをつくっていく。
「クリエイティブの教育は環境である。そう思います」

街の風景もまた、氏家物産のクリエイティブを育てる「フィールド」になる。
■ 体験を共にすることが、企画を動かす
サーフィンやスケートボードは、高原にとって、ただの趣味ではない。ボスとの大切なコミュニケーションツールだ。
かしこまった会議室よりも海の上の方が未来の話ができる。
「楽しさがないとクリエイティブではない」
体験を共にすれば、連携や意識の疎通は、雑談や海の上でも起こる。
会議室に閉じたコミュニケーションでは生まれないものがある。
■AIが量産できないものを、人はどう育てていくのか
机上の情報はいくらでも手に入る時代。だからこそ、体験を重ね、男子校の部室みたいなくだらない会話を大人になっても無邪気に続けられる環境が氏家物産の文化となっている。
アイデアの厚みは、自分が楽しんでその場にいるかどうかで決まる。
人生観や、生き方や、見立て方。
感性の隅々に宿るものが、クリエイティブを前進させる。
AIは専門分野でも迷わず答えをくれる。
だけど、悩んで、迷って、試行錯誤して生まれたものは、人の感性や共感に触れる。
それは「人だからこそのマイナス」ではなく、人だからこその特異性から生まれる洗練さだと思う。
もう一歩、厚みのある状態で整えることができる。
それが、AIと生きるクリエイターの一歩秀でていかなきゃいけないスタンスなんです。
と高原は言う。

自由の余白が、次のアイデアを連れてくる。氏家物産のワークスタイル。
■ 最後に
創造性は環境から生まれる。私たちは、その環境をつくり続ける。
海でも、街でも、日常でも。
どこにいても、どんな時代でも、
面白さを原動力に、未来をデザインしていく。
私たちは、発想が自然と立ち上がる“場”を育てる会社です。
育てながら、未来の発想が生まれる舞台をひらいていく。
そんなブランドカンパニーであり続けます。

氏家物産株式会社(UJIIE BUSSAN CO.LTD.)
代表取締役社長 氏家 聡史
ブランディング全般、コミュニケーション施策のプランニングおよび実施
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