この度、ダルク創立40周年記念フォーラムを10月27日(月)に浅草公会堂において開催をします。
1985年、創設者 故 近藤 恒夫 と故 ロイ・アッセンハイマーによって、日本で初めての薬物依存症リハビリテーションセンターが設立されました。DARCとはDrug Addiction Rehabilitation Centerの頭文字をとった造語で読み方は“ダルク”と読みます。2025年10月現在全国に66団体がそれぞれ独立した活動と団体運営を行っています。

写真左がダルク創設者 故 近藤 恒夫/写真右が名古屋ダルク創設者 故 外山憲二
40年前の設立当初、日本での薬物問題でメインとなる問題は覚せい剤でした。ダルクが設立して入所した当時は覚せい剤、シンナー、咳止めシロップで問題を抱えた仲間がリハビリを始め、1989年には日本で2番目になる名古屋ダルクが設立され、その後ダルクを経験した当事者本人が支援者や協力者と共に日本に活動が広まっていきました。2010年以降には日本で合成薬の危険ドラッグが社会問題となり、薬物使用者の傾向も変化してきました。法律では規制されない薬物使用、そして国の薬物対策の厳罰強化に伴い、使用者のアンダーグランド化は進んでいきました。現在では市販薬・処方薬、合成大麻製剤などに使用者がシフトし、若年齢化を問題視する現状があります。
創設者 近藤は“依存症は孤立の病だ、仲間との寄り添いが何よりも大切”また、“厳罰では良くなるわけではない、ダメ絶対だけでは、絶対ダメ”と日本の薬物問題への対策に多くの提言を行ってきました。2022年に癌で亡くなるまでのダルクの活動では “ダルクの仲間を通報したことは一度もない” と話し、当事者同士が助け合うという治療的価値をピアサポート活動として実践し続けており、現在もその想いは全国のダルクに受け継がれています。
ダルクでの当事者主体の活動は設立当初注目を集めましたが、非難や偏見もあり活動は数少ない支援者によって支えられ続けました。“国や制度に支えられなかったからこそ、ダルクの活動は広がっていった”と生前の近藤は語っており、施設自体の自立性を大切にしてきました。

当日フォーラムのタイムテーブルと登壇者名
今回フォーラムではダルクスタッフや関係来賓者の皆様や支援者の方々と40年間の活動の軌跡をたどり、これからのダルクについて、そして今後の日本における薬物依存を取り巻く治療や回復の環境について考える機会としたいと思っております。創設者 近藤 恒夫が設立した40年前とダルクでは変わらない理念があります。それは “やめたいと思う願望があればダルクに来ることができる、当事者が当事者を支え合う” という価値は今も変わらずに全国のダルクで実践されています。
このイベントにご参加をいただき、薬物依存症の病気としての理解とダルクとしての当事者支援における成果並びに葛藤を皆様の一助をお借りして知っていただく機会を創設したいと思っております。また会場には全国66団体のダルクの協力により、物品販売、パンフレット提供などを1F展示ブースにて行わせていただきます。
どうか関係者の皆様、報道各位の皆様、ご協力をよろしくお願いいたします。
◆ 日 時:2025年10月27日(月)
フォーラム 10時00分~17時00分 (入場無料)
懇 親 会 18時00分~20時00分
*懇親会は要申込(お一人さま10,000円)
◆ 会 場:浅草公会堂ホール
(東京都台東区浅草1丁目38-6)
◆ 主 催:ダルクフォーラム実行委員会
*お問い合わせ先*
電話対応:03-3875-8808・秋元
メール対応:contact@darc-kawasaki.org・岡崎
当日報道関係者会場対応:加藤・栗坪
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