TWICEのリーダー、ジヒョの言葉が、ファンの胸をざわつかせている。
「普段のように会話するには、まだ心がとても重い」
所属事務所JYPエンターテインメントとの再契約をめぐる議論が続くなか、ジヒョは7月28日、ファンコミュニケーションプラットフォームを通じて、自身の心境を率直に明かした。
ジヒョは、ONCE(TWICEファン)と何気ない日常会話を交わすことも、今は簡単ではないと吐露した。さらに「とても悩み、慎重だった」としながら、「ONCEたちを長く待たせないよう、きちんと整理して早く知らせたい」とも伝えた。
なかでも意味深だったのは、自らの選択について語った部分だ。
ジヒョは「私の人生の主体として、しっかり賢明に悩んで選択する」とし、「これまでそうだったように、ONCEがたくさん応援し、信じてくれたらうれしい」と呼びかけた。
そして、「私は心からTWICEというチームを愛し、大切にしている」とも強調した。

これを単なる近況報告として受け止めるのは難しい。TWICEが2度目の再契約という大きな岐路に立つ今、リーダーであるジヒョの言葉は、グループ全体の未来と重なって受け止められている。
本当にBLACKPINKのように移行できるのか
現在、TWICEをめぐっては、複数メンバーの去就に関する報道が相次いでいる。
ジョンヨン、ツウィ、チェヨンに続き、ジヒョについても、21年間身を置いたJYPエンターテインメントを離れ、個人事務所を設立するのではないかという説が浮上した。
また、個人の専属契約とは別に、TWICEとしてのグループ活動はJYPと共に続けるという見方も出ている。
これに対し、JYPは「現在TWICEは再契約の協議期間であり、慎重な話し合いを続けている」との慎重な立場を示している。つまり、現時点で確定した結論はない。
それでも、ここで浮上しているのが、“ソロ活動は各自で、グループ活動は一緒に”という活動モデルだ。
メンバーたちは各自の所属先でソロ活動を行い、TWICEとしての完全体活動はJYPを中心に続ける。近年のK-POPでは珍しくない選択肢であり、一見すれば、個人の自由とグループの存続を両立できる理想的な形にも見える。
だが、TWICEにとって、それは決して簡単な道ではない。
よく比較されるのがBLACKPINKだ。BLACKPINKは、メンバー4人がそれぞれ違う事務所で個人活動を行っているが、グループ活動は従来の通りYGエンターテインメントで行っている。

この“BLACKPINKモデル”は、TWICEにとってそのまま答えになるのか。
そこには慎重な見方も必要だ。BLACKPINKは、ジス、ロゼ、ジェニー、リサの4人がすでにソロの看板を持つグループといえる。音楽、ファッション、グローバルブランドとの関係まで含め、各メンバーが単独でニュースになる力を持っている。
グループ活動が断続的になっても、個人活動そのものが大きな話題を生む構造があるわけだ。
一方のTWICEは、9人で積み上げてきたチーム感そのものが大きな魅力だった。楽曲の親しみやすさ、ステージの華やかさ、メンバー同士の関係性、ONCEとの距離感。そのすべてが、9人であることと深く結びついている。
ソロ活動のナヨンやユニット「MISAMO」の成果はもちろん大きいが、TWICEというブランドの核は、やはり“完全体”の場にある。

つまり、同じ“別々に、また一緒に”でも、BLACKPINKとTWICEでは前提が違う。TWICEの場合、個人活動の自由度を広げるほど、完全体としての頻度や物語性をどう保つのかという課題がより大きくなる。
さらに、そもそもの人数が倍以上も異なる。4人組でも簡単ではないことを、9人組で実現するとなれば、その複雑さはさらに増す。
だからこそ、所属先が分かれた場合のハードルは大きい。アルバムを1枚出すにしても、ツアーを1回行うにしても、複数の会社のスケジュール、条件、収益配分、活動優先順位を調整しなければならない。
「解散ではない」が、9人の時間は?
事実、“別々に、また一緒に”を選んだグループの多くは、完全体活動の頻度が大きく減っている。
解散ではないが、ファンが期待してきた周期的なカムバックや、途切れないチーム活動は難しくなる。
TWICEがこの道を選ぶ場合も、ONCEが愛してきた「9人がいつも一緒に進んでいく物語」は、これまでとは違う形に変わらざるを得ない。
もちろん、JYPエンターテインメントにとってもTWICEは簡単に手放せない存在だ。TWICEは今なお世界規模の動員力を持つトップガールズグループであり、ワールドツアーはJYPの重要な収益源でもある。
個人活動の管理を一部手放すことになったとしても、TWICEという完全体IP、特にグループツアーを維持したいのは当然だろう。

一方で、メンバーにもそれぞれの人生がある。ジヒョは2005年にJYPの練習生となり、2015年にTWICEのリーダーとしてデビューした。20年以上をJYPで過ごしてきた彼女が、「私の人生の主体として」と語ったことには重みがある。
TWICEを愛していることと、自分の人生を自分で選びたいという思いは、決して矛盾しない。
今回の再契約イシューは、TWICEが終わるかどうかという単純な話ではない。むしろ、9人がそれぞれ大人になり、個人としての未来と、グループとしての価値が同時に大きくなったからこそ生じている難しさである。
“別々に、また一緒に”は美しい言葉だが、TWICEのような9人組にとって、それを現実にするには想像以上に多くのハードルが横たわっている。緻密な設計と強い合意、そして何より、9人が築いてきた物語をどう守るのかという覚悟が求められる。
ジヒョの「心が重い」という言葉は、その重さを誰よりもわかっているリーダーの本音なのかもしれない。
◇ジヒョ プロフィール
1997年2月1日生まれ。本名パク・ジヒョ。ガールズグループTWICEのリーダーとして2015年10月にデビュー。メンバーのなかでも高い歌唱力を誇る。10年という長い練習生期間を経てデビューしただけに、ファンからの支持も厚い。面倒見が良く優しい性格で、メンバーに対する気遣いがたびたび称賛されている。2023年8月には1stミニアルバム『ZONE』でソロデビューした。
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