1球も投げずにコ・ウソクが退場した。
10試合の出場停止処分も科されている。
米メディアは7月27日(日本時間)、「MLB機構がコ・ウソクに対し、10試合の出場停止処分を科した」と報じた。
問題が起きたのは25日に行われた3Aの試合、セントポール・セインツ(ミネソタ・ツインズ傘下)対コロンバス・クリッパーズ(クリーブランド・ガーディアンズ傘下)の一戦でのこと。コ・ウソクはこの試合、7回に3番手として登板した。
ところが、マウンドへ向かう際に審判団が両手とグラブをチェック。審判がグラブの内側に異物が付着していると指摘し、他の審判も集まって確認を行う事態となった。その結果、コ・ウソクには退場が宣告され、グラブも押収された。
MLBでは、禁止物質の使用が確認された場合、原則として10試合の出場停止処分が科される。今回も通常の規定に基づいて処分が決定されたとみられる。

報道によると、MLBは27日に処分を発表したが、適用開始日は26日にさかのぼる形となった。また、マイナーリーグの審判団は詳細な調査のため、押収したグラブをMLB機構へ提出したとされている。
だがコ・ウソクは処分を受け入れず、自身のSNSで潔白を訴えている。
「これまで一度も不正な方法で競技に臨もうと思ったことはありません。スポーツで最も大切なのは公平さだと信じています。マイナーリーグで思うような結果が出ず、苦しい時間を過ごし、ゼロからやり直す中でも、その信念だけは守ってきました」とした上で、「問題となったグラブの物質は、今年初めから使用してきたグラブに汗とロジンが繰り返し付着し、革の表面で固まってできたものです。WBCから現在まで使用しているグラブですが、一度も問題を指摘されたことはなく、投球に影響を与えた可能性もありません」と説明した。
さらに、「問題視された部分は、爪で強くこすらなければ取れないほど固着しており、取り除くことも、その必要もありませんでした。私は投球に影響を与える違法な物質を使用したことは一度もありません」と強調。最後に、「潔白を証明するため、選手会を通じて異議申し立ての手続きを進める予定です。応援してくださるファンの皆さんにご心配をおかけしたことを心よりお詫びします」と締めくくっている。
2023年のWBC開幕前、大谷翔平との対戦について問われた際、「(大谷に)投げるところがなければ、痛くないところに当てなければならない」と発言し、物議を醸したコ・ウソク。その後はメジャー昇格を目指してマイナーでプレーを続け、今年7月5日に金銭トレードでデトロイト・タイガースからツインズへ移籍。9日にはメジャー初登板も果たしたなかでのトラブルだった。今後の動向が注目される。
◇コ・ウソク プロフィール
1998年8月6日生まれ。韓国・仁川出身。身長180cm。高校卒業後の2017年にLGツインズでプロデビュー。2019年に韓国プロ野球史上最年少30セーブ(21歳1カ月7日)達成、2022年に42セーブでセーブ王に輝き、韓国プロ野球史上19人目の通算100セーブ到達。2024年1月にサンディエゴ・パドレスと契約したが、開幕前の40人ロースター入りはならず。同年5月にトレードでマイアミ・マーリンズに移籍したものの、同月31日にDFAとなった。2025年6月、デトロイト・タイガースとマイナー契約。韓国代表では2019年プレミア12、2021年東京五輪、2023年WBC、杭州アジア大会に出場。2023年1月、元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(李鍾範)の娘で、イ・ジョンフの妹イ・ガヒョンと結婚した。



