ドラマ『21世紀の大君夫人』が歴史歪曲論争に包まれ、監督や脚本家、出演俳優らが謝罪したなか、ドラマ廃棄を求める請願への同意率が100%に達し、今後の動向に注目が集まっている。
5月26日、韓国国会の「国民同意請願」掲示板によると、4日前に投稿された「歴史歪曲および(特定国による)東北工程論争ドラマの放送中止、ならびにメディアプラットフォーム内コンテンツ廃棄措置を求める請願」への同意が100%を達成した。
電子請願は、掲載から30日以内に5万人の同意を得ると、常任委員会で正式に審議される。
これに先立ち、請願の作成者は「『21世紀の大君夫人』は架空の大韓民国を舞台にしながらも、中国式の服飾・礼法・語彙を無分別に借用し、明白な文化工作および歴史歪曲を行っている」と主張。『21世紀の大君夫人』の放送中止と、VOD・OTTプラットフォームでの全面配信停止を要求した。

問題視されたのは、イアン大君(演者ビョン・ウソク)の王即位式の場面だ。国王が、自主独立国の象徴とされる12本の飾り紐が付いた「十二旒冕冠(じゅうりゅうべんかん)」ではなく、属国や皇帝の臣下を意味する9本の「九旒冕冠(きゅうりゅうべんかん)」を着用して登場した。
また、即位式に出席した臣下たちが、自主独立国の礼法である「万歳(マンセ)」ではなく、属国で使われていた「千歳(チョンセ)」を叫ぶ場面も論争となった。
さらに、ソン・ヒジュ(演者IU)が大妃ユン・イラン(演者コン・スンヨン)と茶を飲む場面では、朝鮮王朝の宮中礼法ではなく、中国式の茶道作法が演出されていたとして批判が起きた。
これに対し制作陣は、「世界観の設定や歴史考証の問題でご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げる」と謝罪。また、即位式シーンなどを修正するなど事態の沈静化に乗り出したが、論争は簡単には収まっていない。

なお、『21世紀の大君夫人』は、21世紀の立憲君主制国家となった韓国を舞台に、財閥入りや身分上昇を夢見るソン・ヒジュと、身分以外は何も持たないイアン大君のロマンスを描いた作品だ。
■今度は『21世紀の大君夫人』が…“中国の下に見える”だけで燃える韓国時代劇



