5月22日の金曜日に東京・国立競技場には44,871人の大観衆を集めた。
行われたのはJリーグ百年構想リーグのFC町田ゼルビア対浦和レッズ戦。町田は前半10分にエリキのゴールで先制すると、浦和の反撃をゼロに抑え込み、1-0で逃げ切り勝利を収めた。試合後、町田の黒田剛監督は、チームの強さの根底にあるもの、そして激闘が続く中での確かな手応えについて語った。
過密日程の中、後半戦に入ってから町田はこれで6試合目のクリーンシート(無失点試合)を達成した。
その堅守の理由を問われた黒田監督は、守備のコンセプトを変えたわけではなく、「徹底度」をもう一度見直した結果であると明かした。そして、そのきっかけとなったのが、アジアの強豪と渡り合ったACLEでの経験だったという。

「徹底度というものをもう一回見直して、やり直したこと。それがACLEを通じて再確認できたことはすごく大きかったと思います。過密日程の中で90分間崩れることがなく、選手たちが手応えとして感じているところだと思います」
個の力と、それを活かすチームへの献身性も光った。
この試合では、しばらく実戦から遠ざかっていたエース・相馬勇紀が途中出場で復帰を果たした。リードしている状況でピッチに立った相馬について、指揮官は「守備や、反撃をする時のタメをしっかりと作ってくれた。その辺はさすがだなという局面があった」と高く評価した。
さらに、最前線で起点となったテテ・イェンギについても、懐の深いボールキープ力だけでなく「サボらないでやり切る」献身的な守備姿勢に触れ、彼が中央にいることの大きさを強調した。
攻守におけるコンパクトな陣形と関係性の構築。黒田監督が「攻守は表裏一体」と語る理想の形が、過酷な連戦を乗り越える中で実を結びつつある。
1年前、同じ国立競技場で浦和に敗れた悔しさを晴らした町田の選手たち。ACLでの激闘を糧に守備の徹底度を磨き上げたチームは、次なる舞台である百年構想リーグのプレーオフに向けて進化を続けそうだ。
文=慎 武宏(ピッチコミュニケーションズ)
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