日テレ・東京ヴェルディベレーザの待つ決勝に駒を進めたのは、北朝鮮のチームだった。
5月20日、水原総合運動場で行われた「2025-2026 アジアサッカー連盟(AFC)女子チャンピオンズリーグ(AWCL)」準決勝。
水原FCウィメン(韓国)とネゴヒャン女子蹴球団(北朝鮮)の一戦は、劇的な幕切れとなった。
試合が動いたのは後半4分、鈴木陽のゴールで水原が先制。しかし、後半10分にチェ・グモク、22分にキム・ギョンヨンと、ネゴヒャンが連続ゴールを挙げて逆転に成功する。追いかける水原は後半30分、チョン・ミンジが値千金のペナルティキックを獲得。同点のチャンスにキッカーを務めたのは、大黒柱のチ・ソヨンだった。しかし、彼女が放ったシュートは無情にも枠を外れた。

結局、試合は1-2でネゴヒャンが勝利。試合後、チ・ソヨンは「選手たちは本当によくやってくれたし、内容でも大きく劣っていたとは思わない。PKを外したことに責任を感じている。北朝鮮の選手たちと対戦して、これほど圧倒できたのは初めてだったと思う。多くのファンが来てくださったのに、結果が伴わず申し訳ない」と、声を詰まらせながら振り返った。
この日の観客数は5673人を記録。スタンドでは、共同応援団が「ネゴヒャン」を連呼する場面もあった。これについてチ・ソヨンは「(共同応援団の応援は)全く気にしなかった。それ以上に水原のファンの皆さんが、本当に大きく熱心に応援してくれた。そのおかげで最後まで頑張ることができた。試合中はずっと幸せだったし、感謝を伝えたい」と語った。


勝負を分けたPKの失敗についても、自責の念を隠さなかった。「あのPKが決まっていれば、延長戦まで持ち込める状況だった。最善を尽くしてくれた仲間たちの姿を見て、本当に申し訳なく、感謝の気持ちでいっぱいだった。“ごめん”という言葉しか出てこなかった。PKには自信があったので自ら蹴ると伝えたが、キーパーの裏をかこうとして、自分のタイミングを逃してしまったようだ」
最後に彼女は、「WKリーグ(韓国リーグ)で優勝し、再びAWCLに挑戦したい」と、涙を拭い前を向いた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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