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映画デビュー作が“遺作”に 鎮痛剤を服用しながら撮影、31歳でこの世を去った韓国女優を監督が追悼

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映画デビュー作が“遺作”に 鎮痛剤を服用しながら撮影、31歳でこの世を去った韓国女優を監督が追悼
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映画『網内人:顔のない殺人者たち』(原題)のシン・ジェホ監督と俳優キム・ミンギュが、故カン・ソハさんを追悼した。

12月9日、ソウル龍山(ヨンサン)区のCGV龍山アイパークモールで『網内人:顔のない殺人者たち』のマスコミ配給試写会が開かれた。試写会にはシン・ジェホ監督とキム・ミンギュが出席した。

『網内人』は、私立探偵と、妹の無念の死を追及する依頼人が、インターネットの中の殺人者を追う推理スリラー作品だ。香港作家の陳浩基の同名小説を原作とし、12月17日に韓国公開を控えている。

劇中、依頼人で姉のソウン役を務めた故カン・ソハさんは、撮影を終えて公開を待っていた今年7月13日、胃がんでこの世を去った。享年31歳。『網内人』は彼女のスクリーンデビュー作であり、遺作となった。

当時の現場でも鎮痛剤を服用しながら撮影に臨むほど、作品への愛情が深かったという。

『網内人』のカン・ソハさん
(写真提供=JC Enterworks)『網内人』のカン・ソハさん

シン・ジェホ監督はキャスティングについて、「カン・ソハも原作小説を読んでいて、会話がよく通じた。映画以前にドラマでよく見ていたが、私が思い描いていた小説のキャラクターとよく合いそうだと思った」と話した。

また、シン監督は「実際、俳優と監督の願いはいつも同じだ。一緒に作品をつくることが、変わることのない共通の願いだ。カン・ソハを初めて見たとき、すごく意欲が出た。この俳優なら小説の中のヒロインを消化できると思った。本当に真心を込めて演技する子であった。最近の若い子らしくなかった。真摯で誠実に演技する子として記憶している」と振り返った。

共演したキム・ミンギュも「同い年だったので会話がよく通じた。このキャラクターについてもたくさん話した。作品をどう展開していくか、2人でぶつかるシーンが多かったので、話すことも多かった。明るく、いたずらっ気も多かった」と語った。

『網内人』のカン・ソハさん
(写真提供=JC Enterworks)『網内人』のカン・ソハさん

シン監督は「撮影が終わった後、アフレコがあって電話をしたことがある。正直、俳優が自分の病気を外に知らせる必要はない。しかしアフレコをする段階で、痛みがあって今は難しく、少し良くなったら可能になりそうだと言っていた」と述べ、「実際は声だけ録ればいいのに、どれほど痛いのだろうかと不思議に思ったことがあった。その後、しばらくして病気であるという話を聞いた。少し良くなるのを待っていたが、残念な知らせを聞くことになった」と打ち明けた。

続けて、「その後、アフレコで一部、不自然な箇所はAI機能を利用した。闘病の事実を知る前と後で映画を見ると、気持ちがとても違う。多くの方々が彼女を記憶してくれることを願う」と伝えた。

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《スポーツソウル日本版》
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