社内でのいじめについて訴えたNewJeansのハニに向けて、悪質なコメントを投稿したネットユーザーが処罰を免れた。
10月27日、法曹界によると、ソウル南部地裁刑事14単独(キム・ギルホ判事)は、侮辱の容疑で裁判にかけられたA氏に対する公訴を棄却した。
A氏は昨年10月15日、ハニに関する記事に「この××は何をそんなにぺちゃくちゃ騒いで、××したいのか?めそめそ泣いたら誰か助けてくれんのか?あ?」というコメントを書き込んだ。
当時、ハニは国会環境労働委員会の国政監査に参考人として出席し、涙を流しながらこれまでHYBEで孤立やいじめを受けてきたと主張した。
ハニは「これまで職場内で嫌がらせを受けてきた」とし、「会社が私たちを嫌っているという確信が生まれた」と述べた。続けて「デビュー初期からある偉い方に何度も会ったが、一度も挨拶を返してもらえなかった」とし、「職業以前に人間として礼儀がないと思った」と語った。
このような内容を扱った記事に悪質な書き込みを残したA氏は、侮辱の容疑で起訴された。侮辱罪は、相手の社会的評価を下げる行為をした場合に成立し、1年以下の懲役または200万ウォン(約20万円)以下の罰金に処される。
検察はA氏を書面のみで進める略式起訴ではなく、正式な公判に付した。

しかしA氏は判決が出る前に被害者(ハニ)と示談した。ハニ側は裁判所に告訴取り下げ書を提出し、A氏は処罰を免れた。
侮辱罪は親告罪に該当するため、被害者の告訴がなければ起訴は不可能であり、被害者が告訴を取り消した場合、すでに裁判が進行していても裁判所は公訴を棄却しなければならない。
裁判所は「告訴取り下げ書が提出されたため、公訴を棄却する」と説明し、この判決は確定した。
なお、ソウル地方労働庁ソウル西部支庁は昨年11月、HYBEを相手に提起された陳情事件について「ハニは労働基準法上の労働者とは見なしがたい」として終結した。現在の判例によると、芸能事務所と専属契約を結んだ芸能人は「労働者」ではなく、特殊形態勤労従事者に該当するとされている。
また、ハニが所属するNewJeansは現在、所属事務所ADORと専属契約に関連する裁判を行っている。ADORがNewJeansメンバーを相手に提起した専属契約有効確認訴訟の1審は、10月30日に宣告が行われる予定だ。
◇ハニ プロフィール
2004年10月6日生まれ。本名ハニ・ファム。両親はベトナム人で、幼少期をオーストラリアで過ごしたため二重国籍を持つ。それでいて韓国語と英語も堪能。2022年7月にNewJeansとしてデビューする以前は、メンバーのミンジと共にBTSの楽曲『Permission to Dance』のミュージックビデオに出演。2024年6月、東京ドーム公演で松田聖子の『青い珊瑚礁』を歌い、大きな話題になった。



