韓国の人気時事調査番組『それが知りたい』(原題)が、カンボジアの“犯罪団地”をテーマにした特別編を放送する。
近年相次いで発生している韓国人の拉致・監禁事件を受け、同番組は約3カ月にわたる現地取材を行ってきた。
韓国SBSによると、韓国とカンボジアの両方で取材を敢行し、その88日間におよぶ記録と裏話をまとめた特別編を、10月16日夜に放送するという。番組公式SNSでは、「韓国とカンボジアを縦横無尽に取材した88日、その生々しい記録がSBSで放送されます」と告知されている。
SBSはあわせて、「『それが知りたい』に登場した韓国人だけ救出…残りは捜索せず撤収した」と題された報道を紹介。この報道によると、同番組が5月にカンボジアの犯罪団地(犯罪拠点)を取材・放送した直後、現地警察が摘発に踏み切ったものの、番組に映っていた韓国人10人と通報者1人だけを救出し、その後の追加捜査は行われなかったという。
今回の特別編に先立って放送された「犯罪都市は存在する-カンボジアの豚屠殺者たち」特集が平均視聴率5.0%(3月)、3.7%(5月)を記録し、大きな話題を呼んだ。現地での人身売買・監禁の実態を生々しく映し出し、放送後にはカンボジア警察の動きも報じられた。

さらに、元BIGBANGメンバーのV.I(スンリ)が過去にカンボジアでプリンス・グループに関係しているとみられる施設を訪れていた映像が拡散。ネット上では両者が関係している可能性が指摘されているが、現時点では直接的な結びつきを裏付ける公的証拠は確認されていない。
なお韓国政府はこのほど、カンボジアにおける韓国人の犯罪被害が急増していることを受け、10月15日に合同対応チームを派遣。キム・ジンア外務第2次官を団長に、警察庁・法務部・国家情報院などの関係者が同日午後、首都プノンペンに向かったという。
(記事提供=OSEN)