ロサンゼルス・ドジャースが佐々木朗希や大谷翔平の活躍で地区シリーズ突破王手をかけた。その裏で、韓国人野手キム・ヘソンは“出場なし”が続いている。
『スポーツソウル』は10月7日、「NLCSが見えた。ドジャース、フィリーズに4-3勝利で2連勝…キム・ヘソンが“ベンチ暮らし”とは」と見出しを打ち、ドジャースの地区シリーズ王手に言及した。
ドジャースは10月7日(日本時間)、敵地シチズンズ・バンク・パークで行われたフィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズ第2戦で4-3と勝利した。同日5日の第1戦でも5-3とし、敵地で2連勝を収めたドジャースは、残り3試合のうち1勝でもすればリーグ優勝決定シリーズ進出が確定する。
試合は中盤まで緊迫した投手戦が続いた。ドジャースのブレイク・スネル、フィリーズのヘスス・ルサルドと両先発投手が好投を見せ、6回まで両チーム無失点の展開が繰り広げられた。
そんななか、7回表に均衡を破ったのはドジャース。一死二、三塁のチャンスでキケ・エルナンデスが遊ゴロを放つと、この間に三塁走者のテオスカー・ヘルナンデスが本塁に生還し、待望の先制点を奪った。以降、ウィル・スミスが2点適時打、大谷が適時打を放ち、リードを一挙4点差まで広げた。
ただ、9回裏にはピンチも。ドジャースが4-1とリードして迎えた最終回、3番手で登板したブレイク・トライネンが先頭打者から連打を浴び、ニック・カステラノスの2点適時打で4-3と1点差まで詰め寄られてしまう。
デーブ・ロバーツ監督は直後にアレックス・ベシアを投入。二死を奪いあと一人まで追い込んだが、走者一、三塁と一打同点の危機的状況が続く。結局、クローザーとして佐々木朗希を送り込む強硬手段に出たドジャースは、フィリーズ強打者のトレイ・ターナーを二ゴロに抑えた佐々木の力投もあり、無事に勝利で試合を終えた。チームを救った佐々木は2試合連続でセーブを記録した。
一方、キム・ヘソンはこの日も出場機会がなく、ベンチを温め続けた。ポストシーズンではワイルドカードシリーズ2試合、地区シリーズ2試合のいずれも出場機会を得られていない。

ドジャースは次戦、9日に本拠地ドジャー・スタジアムで第3戦を戦う予定だ。
◇キム・ヘソン プロフィール
1999年1月27日生まれ。韓国・京畿道出身。身長178cm。韓国のプロ野球選手。ロサンゼルス・ドジャース所属。高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)でプロデビューし、2021~2024年の4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。2025年1月3日、ドジャースと3年総額1250万ドルで契約した。韓国代表では2021年東京五輪、2023年WBC、2023年杭州アジア大会、2023年アジアプロ野球チャンピオンシップなどに出場。登場曲は自身の名前「ヘソン」にちなんで、アニメ『BLEACH』のエンディング曲で知られる歌手ユンナの人気曲『ほうき星』韓国語版の『ヘソン(彗星)』。