さらば石直球 引退の元阪神・呉昇桓、プロ生活21年「奪三振」でクローズ ダルビッシュら出演ビデオレターも | RBB TODAY
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さらば石直球 引退の元阪神・呉昇桓、プロ生活21年「奪三振」でクローズ ダルビッシュら出演ビデオレターも

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さらば石直球 引退の元阪神・呉昇桓、プロ生活21年「奪三振」でクローズ ダルビッシュら出演ビデオレターも
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寡黙な“石直球”が盛大で華やかに、そして感動的なフィナーレを飾った。かつて阪神タイガースでも活躍した韓国人投手・呉昇桓(オ・スンファン/43)の引退試合が盛況のうちに幕を閉じた。

9月30日、大邱(テグ)サムスン・ライオンズ・パークで行われたKIAタイガース対サムスン・ライオンズの試合は、ホームチームのサムスンが5-0で勝利した。

この勝利でサムスンはレギュラーシーズン10球団中4位が確定。試合ではルーウィン・ディアス(28)がシーズン50号本塁打を放ち、KBO史上初となる「50本塁打・150打点」の大記録を達成した。

そして、最終9回には呉昇桓が登板し、0.1回を投げて無失点クローズ。KIAの代打チェ・ヒョンウ(41)を三振に仕留めた。レジェンドの引退試合にふさわしい、“完璧な舞台”だった。

オ・スンファン
(写真=サムスン・ライオンズ)最後の登板を終え、KIAのチェ・ヒョンウ(右)と握手を交わす呉昇桓

試合後に行われた引退セレモニーは、呉昇桓のVlog映像からスタート。同じ1982年生まれの“黄金世代”がサプライズ登場し、レジェンドの最後に花を添えた。外野フェンスが開き、華やかなスポットライトを浴びて登場した呉昇桓には、球場を埋め尽くした満員のファンが大歓声を送った。

セレモニーでは韓国プロ野球選手協会会長のヤン・ヒョンジョン(37)をはじめ、サムスン主将ク・ジャウク(32)、球団幹部らが記念品を贈呈。最後はサムスンのイ・ジョンヨルGMから金製トロフィーが手渡された。

また、場内で上映されたビデオレターでは、ダルビッシュ有(39/サンディエゴ・パドレス)をはじめMLB時代の同僚であるヤディアー・モリーナ(43/プエルトリコ代表監督)、アダム・ウェインライト(44)、ノーラン・アレナド(34/セントルイス・カージナルス)、チャーリー・ブラックモン(39)、阪神時代の同僚である新井貴浩(48/広島東洋カープ監督)、福留孝介(48)などが出演。サムスンで投手コーチや二軍監督を務めた落合英二(56/中日ドラゴンズ二軍監督)からもメッセージが届いた。

亡き母に涙も「今日は特に会いたい」

呉昇桓は引退スピーチでこう語った。

「私には本当に特別で大切なものがいくつかある。野球、家族、サムスン、そしてファンの皆さんだ」

「野球は言葉では言い表せないほど特別な存在で、人生そのものだった。ボールを投げること自体がとても楽しく、毎回の瞬間が幸せだった。プロの舞台で初登板し、大勢の観客の前でボールを投げたあの瞬間が、今でも脳裏に鮮明に残っている」

「サムスンはとても特別なチームだった。故イ・ゴンヒ会長、イ・ジェヨン会長、ユ・ジョングン社長、そして球団関係者の皆様に深く感謝申し上げる。いつも一緒に汗を流して戦った仲間たち、そしていつも立ち向かって、戦ってくれた相手選手にも尊敬と感謝を伝える」

呉昇桓は家族への感謝も口にした。「両親と兄たちは、自分のために多くのことを犠牲にした。父の愛が力になった。“石仏”呉昇桓は父のおかげだ。兄たちが献身してくれて、野球に集中できた。愛する妻と息子、義父と義母も、いつも私のそばを守ってくれた。苦しい瞬間、再びマウンドに立つことができるようにしてくれたのは妻と息子だ」と力を込めた。

そして、今年3月にこの世を去った母にも言及。「今日、この場にいてほしかった方がいる。天国にいる母だ」と涙を流した。

「いつも自分に対する心配が先だった。誰よりも自分を信じてくれた。生前に好きだった花をたくさん差し上げられなかったことが、後悔として残っている。今日は特に母に会いたい。空で一緒に見守っていると信じている」

そんな呉昇桓は最後、ファンに向けて「すべてはファンの皆様のおかげだ。最後まで拍手をいただけるよう努力してきた。後悔はない。後悔なく投げてきたし、後悔なく去る。サムスンと後輩たちにこれからも惜しみない愛を送ってほしい。これからはユニホームを脱ぐが、皆様の歓声と拍手は胸の中に残るだろう」と伝え、グラウンドに別れを告げた。

オ・スンファン
(写真=サムスン・ライオンズ)呉昇桓

以降もセレモニーは続き、サムスンで着用した背番号「21」の永久欠番も正式に決まった。大邱サムスン・ライオンズ・パークの三塁側ゲートは、呉昇桓の背番号を冠した「21番ゲート」と名付けられた。

家族から花束が贈られた呉昇桓は、ユニホームを返納。歌手ハ・ヒョヌによる特別ステージ、華やかな花火演出も行われた。

最後、選手たちは呉昇桓を胴上げし、レジェンドに最大限の慰労を伝えた。そうして、呉昇桓の感動的な引退セレモニーは終わりを迎えた。

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《スポーツソウル日本版》
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