アメリカを相手に「無失点の完勝」に成功したサッカー韓国代表のホン・ミョンボ監督が、勝利への満足感を示した。ホン監督率いる韓国代表は9月7日(韓国時間)、アメリカ・ニュージャージー州ハリソンのスポーツ・イラストレイテッド・スタジアムで行われたアメリカとの親善試合で2-0の勝利を収めた。
ストライカーとして先発出場したソン・フンミンは前半18分に先制ゴールを決め、さらに前半43分にはイ・ドンギョンの追加点をアシストする活躍を見せた。まさに勝利の立役者であった。
試合後、ホン監督は「最前線のアタッカーとして出場したソン・フンミンは得点だけでなく、前線からの守備の役割も果たしてくれた。ソン・フンミンがチームをよく引っ張ってくれたので、他の選手たちも良いプレーができたと思う。彼のゴールを祝福したいし、今日の勝利は代表チームにとっても大きな力になるだろう」と語った。
また、ソン・フンミンをワントップで起用した理由については「ソン・フンミンはストライカーだけでなく、左サイドでもプレーできるマルチプレーヤーだ。今回の戦術では、彼の守備負担を軽減しながら長所を生かすことができ、それが先制点につながった」とコメント。その上で「もっと長くプレーできたが、他の選手の負傷により全体のバランスを考えて交代せざるを得なかったのは残念だ」と付け加えた。
FIFAランキング15位のアメリカを破ったホン監督は「久しぶりに韓国代表らしい試合をしたと思う。選手全員に祝福を伝えたい。すべての選手が勝利のために体を惜しまない姿を久しぶりに見せてくれた。攻撃から守備まで、非常にコンパクトに準備した通りにうまくいった」と強調した。
Aマッチデビューを飾ったイェンス・カストロップ(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)についても「初戦ではあったが、これまでしっかり準備してきた姿がピッチで表れていた。今後もチームに大きな助けになると思う」と評価した。
さらにホン監督は、来年のワールドカップに向けてプランAとして稼働できる3バック戦術の完成度についても満足感を示した。
「東アジアカップで初めて3バックを試したが、可能性が見えたので今回合流した欧州組にも準備させた。短い準備期間にもかかわらず、選手たちはよくやってくれた。キム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)が若手をうまく引っ張った」と評価した。
「まだ3バックをプランAに切り替えると言うには時期尚早だ。しかし、代表チームの選手たちが着実に成長していると感じる。アメリカは我々がワールドカップ本大会出場を決めた後に対戦した、とても強い相手だったが、勝利したことで選手たちに精神的な大きな力となるだろう」と強調した。
写真=KFA(韓国サッカー協会)