Netflixのアニメ映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のOST『Golden』が世界の音楽チャートを席巻し、K-POPアーティストたちによる“カバーラッシュ”が広がっている。
『Golden』が、米ビルボードの「HOT100」と英「オフィシャルシングルチャート」で同時に1位を獲得し、世界の音楽チャートを席巻する中、その影響力はK-POP全体へと広がっている。
特に注目を集めているのは、“『Golden』カバーラッシュ”だ。歌手たちが次々とカバー映像を公開している。IVEのユジンによるカバー映像は、ユーチューブで772万回再生(8月19日基準)を記録し、圧倒的な話題を集めている。『ハジマリのコ』のカバーで有名なユーチューバーのパク・ダヘがアップしたカバー映像も631万回再生を記録。K-POPを代表するボーカリストであるS.E.S.のパダや、歌手Aileeのカバー映像も300万回再生を突破し、高い関心を証明した。

そのほか、歌手のソヒャンや、HYNN(パク・ヘウォン)、パク・ギヨン、MAMAMOOのソラ、BTOBのソ・ウングァン、ガールズグループFIFTY FIFTYなどが、それぞれの歌声で『Golden』をカバーした。お笑い芸人のイ・スジまで加わり、ジャンルを超えた“『Golden』カバーリレー”が続いている。

STAYCは最近、Mnet『LIVE WIRE』でパワフルな『Golden』のステージを披露し、「歌唱力に驚いた」という反応を得た。またガールズグループIZNAは、8月15日にソウル・光化門広場で開催された「光復80周年記念公演」で『Golden』を熱唱し、国民的な注目を浴びた。

『Golden』の魅力は、皮肉にも“高い壁”のような難易度にある。この曲を共同作曲したEJAEが、劇中でメインボーカルを務めるキャラクター・ルミの超高音パートを自ら歌い上げた。『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』を演出したマギー・カン監督は、米紙『ワシントン・ポスト』のインタビューで「私たちは多くの楽曲でEJAEが出せる高音の限界まで歌わせました。『Golden』もその一つです」とし、「歌手が自身の才能と努力、そして肉体的な限界まで振り絞って音に到達する感覚を楽曲に込めたかったのです」と明かした。さらに、「『Golden』は映画の中で最も制作が難しかった楽曲でしたが、このように多くの方から愛されて嬉しいです」と語った。
マギー・カン監督は、『Golden』の挑戦的な音域そのものが魅力だと強調した。「歌が難しいほど、人は挑戦したくなる」と説明した。現在、K-POP全体で広がっている“『Golden』カバーラッシュ”も、その延長線上にある。
ある音楽業界関係者も「楽曲自体の難易度が非常に高いため、カバーを試みるだけでも歌唱力を示すことができる。今回を機に、自分の実力を証明しようとするアーティストが今後さらに続出するだろう」と展望を語った。
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