これが打撃不振の原因だったのだろうか。ロサンゼルス・ドジャースの韓国人野手キム・ヘソンが、左肩の負傷で故障者リスト(IL)入りした。
ドジャースは7月30日(日本時間)、キム・ヘソンを10日間の故障者リストに追加したことを発表した。球団によると、正確には「左肩滑液包炎」だという。
滑液包とは関節周辺にある袋状の組織のことで、筋肉や骨、皮膚の間でクッションの役割を果たしている。滑液包炎はその部分に炎症が生じた状態で、動作時に痛みを伴うことが多い。
デーブ・ロバーツ監督は「キム・ヘソンは痛みを抱えながらもプレーを続けていたようだ。自分から負傷を申告することはなかった」とし、「バットを握る姿だけ見ても、今の状態が正常ではないことがわかった」と伝えた。

実際、直近の打撃不振は負傷によるものと言って良い。5月まで打率0.422と大活躍していたキム・ヘソンだが、6月は0.333、7月は0.193と急速に下落傾向にある。今季通算成績は58試合で0.304、2本塁打、15打点、OPS(出塁率+長打率)0.744としている。
キム・ヘソンは当面、治療にのみ専念する。『MLB.com』によると、肩の注射治療も実施する予定だという。
なお、キム・ヘソンの代役としては、傘下AAAでプレーしていたアレックス・フリーランドが昇格している。
◇キム・ヘソン プロフィール
1999年1月27日生まれ。韓国・京畿道出身。身長178cm。韓国のプロ野球選手。ロサンゼルス・ドジャース所属。高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)でプロデビューし、2021~2024年の4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。2025年1月3日、ドジャースと3年総額1250万ドルで契約した。韓国代表では2021年東京五輪、2023年WBC、2023年杭州アジア大会、2023年アジアプロ野球チャンピオンシップなどに出場。登場曲は自身の名前「ヘソン」にちなんで、アニメ『BLEACH』のエンディング曲で知られる歌手ユンナの人気曲『ほうき星』韓国語版の『ヘソン(彗星)』。