集団性的暴行の容疑で1審で実刑判決を受け、収監されたボーイズグループNCT出身のテイルが控訴した。
7月17日、法曹界によると、検察は7月15日、テイルおよび共犯の2人に対する1審判決(性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反=特殊準強姦)の懲役3年6カ月に不服を申し立て、控訴状を提出した。
同日、共犯の2人も控訴したという。
これまでの時点では、テイルのみが1審判決に対し控訴をしていなかったが、7月16日に弁護士を通じて控訴状を提出し、裁判は第2審に進むこととなった。
「犯行の質が極めて悪質だ」
先立ってテイルは、友人2人と共に、2024年6月13日午前2時33分ごろ、ソウル・梨泰院(イテウォン)の飲食店で知り合った中国人女性を酒に酔わせ、タクシーで瑞草(ソチョ)区にある共犯者の自宅に連れて行き、泥酔して意識を失ったその女性を集団で性的暴行した容疑がもたれている。

この事件により、テイルは所属していたNCTから脱退させられ、所属事務所SMエンターテインメントとの専属契約も解除された。
SMエンターテインメントは「当社は最近、テイルが性犯罪に関する刑事事件で告訴された事実を確認した。関連事実を把握するなかで、本件は極めて重大であると認識し、これ以上グループとして活動を継続できないと判断、テイルと協議のうえ脱退を決定した」と明らかにしている。
今年6月に行われた初公判で、テイルと共犯2人は容疑を認め、テイルは「私に失望したすべての人に本当に申し訳なく思っている。もし寛大な処分をしていただけるなら、それを人生最後のチャンスと考え、社会に少しでも貢献できることをして、最善を尽くして生きていきたい」と述べ、情状酌量を訴えた。
検察は3人に対して懲役7年を求刑していた。
ソウル中央地裁刑事26部(イ・ヒョンギョン部長判事)は7月10日、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反(特殊準強姦)で起訴されたテイルら3人に対し、懲役3年6カ月を言い渡した。
また、性暴力治療プログラム40時間の履修、身元情報の公開・告知、児童・青少年関連施設および障害者関連施設への5年間の就業禁止も命じ、判決後すぐに3人は法廷で拘束された。
裁判所は、「被害者が酒に酔って抵抗不能の状態であったことを利用し、順番に性的暴行を加えた点で、犯行の質は極めて悪質だ」とし、「被害者は外国からの旅行者であり、見知らぬ地で被害に遭ったことで精神的に大きな苦痛を受けたと見られる」と厳しく指摘した。
一方で、全員が初犯であること、犯行を認めていること、被害者と示談が成立しており処罰を望んでいないことなどは、量刑において有利な事情として考慮されたと説明した。
(記事提供=OSEN)
◇テイル プロフィール
1994年6月14日生まれ、本名ムン・テイル。2013年にSMエンターテインメントに入り、約3年半、練習生として過ごした。2016年4月にボーイズグループNCTの初ユニット「NCT U」のメンバーとしてデビュー。同年7月には「NCT 127」のメンバーとしてもデビューした。2021年7月、インスタ開設から1時間45分でフォロワー100万人を突破し、当時のギネス記録を更新した。2024年8月、性犯罪関連の刑事事件で提訴された事実が確認され、グループ脱退が発表された。
■【写真】また一人、性犯罪者に転落した韓国アイドルが誕生…犯行後も平然とグループ活動