韓国パラクロスカントリースキー界の“象徴”が妊娠中の心臓麻痺で突然この世を去り、早くも4年が経った。
【写真】「“男優”じゃない…」20代でこの世を去った韓国アスリートソ・ボラミさんは2021年7月9日、突然の心臓麻痺でこの世を去った。35歳だった。
1986年4月24日生まれのソ・ボラミさんは、高校3年生だった2004年に階段から転落して脊椎を損傷し、下半身が麻痺状態に。その後は韓国初の女子パラクロスカントリースキー選手として活動を始め、2010年バンクーバー大会、2014年ソチ大会、2018年平昌大会と3大会連続で冬季パラリンピックに出場した。
技術と努力に裏打ちされた誠実な姿勢から、韓国代表でも模範的存在としてチームメイトから慕われた。優れたパフォーマンスだけでなく、温かい性格の持ち主でファンの注目を集めた。
そして、2021年4月には結婚を発表していたが、そのわずか3カ月後に心臓麻痺で帰らぬ人となった。訃報が伝えられた当時はソ・ボラミさんが妊娠中だった事実も明らかになり、スポーツ界をはじめ多くの人々が悲しみに暮れた。

生前最後のメディア出演はEチャンネルのバラエティ番組『遊ぶお姉さん』(原題)だった。同番組でソ・ボラミさんはほかのパラリンピック選手たちと出演し、パラクロスカントリースキーの魅力を伝えるなど、視聴者の心に残るメッセージを届けた。
ソ・ボラミさんは短くも情熱的でまばゆい人生を駆け抜け、多くの人の胸を響かせた。毎年7月になると、かつてのチームメイトやスポーツ関係者などは「彼女が見せてくれた勇気を忘れない」として、ソ・ボラミさんへの追悼の意を示している。
(記事提供=OSEN)
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