ボーイズグループTHE BOYZのソヌの行動を指摘するコメントを投稿して論争の中心に立った女優のナナが、自ら明かした立場と信念で注目を集めている。
先立って4月、SNS上で拡散された短い映像が波紋を呼んだ。
映像の中でソヌは、移動中にエアポッズ(AirPods、ワイヤレスイヤホン)を落としたが、自分で拾わずに「オレのエアポッズ!」と叫んで立ち止まった。それを見た警護員がエアポッズを拾ってソヌに渡し、ソヌはそれを片手で受け取った。
この映像が「有名人としての態度」についての論争を呼ぶなか、ナナは「叱られないとね」という短いコメントを残した。
ナナの発言は、ファンや一部ネットユーザーから鋭い反発を招き、「公人として軽率」という指摘も相次いだ。

これに対してナナは、ファンコミュニケーションプラットフォームを通じて直接心境を明かした。彼女は「わざと記事になるように書いたコメントではなかったが、事が大きくなってしまい気になっている」と語り始めた。
彼女は「その人を決めつけようとしたわけではない。ただ、その行動だけを見れば礼儀がなく衝撃的だった」とし、「映像の中でソヌは自分のエアポッズを目の前にして一歩も動かなかった。誰かが代わりに拾うべきだと思ったのか?警護員だから当然だと思ったのか?」と批判の意図を説明した。
ナナはこの行動について「『叱られないとね』という言葉は、その瞬間の本音だった。映像を何度も見返した。自分が見間違えたのかもしれないと思って。でもその場面の印象があまりにも強烈だった」と明かした。そして「その人が誰かは知らなかったが、もし自分の周りの人が同じことをしたなら、同じように言ったと思う。『そんな行動、どこで習ったの?』とも言ったはず」と付け加えた。

これに関連してナナは、7月8日に公開されたYouTubeチャンネル「TEO」の番組「サロン・ド・リップ2」でも、改めて自身の信念を語った。
彼女は「私は正直なスタイルなので、もっと行動に気をつけなければというプレッシャーがある」とし、「影響力のある人ほど、間違いを認め、正しいことと間違っていることをはっきりさせるべきだ。見て見ぬふりをするより、信念と正直さがもっと必要だ」と強調した。
番組MCのチャン・ドヨンが「正直に話すことは、今では勇気のいることだ」と言うと、ナナは「会社でもすごく心配される。自制するようにと言われることが多い」と打ち明けた。
これに対してチャン・ドヨンは「もし私が担当者でも、たくさん衝突したと思う」と笑いを誘った。
今回の論争は単なるコメント論争を超え、芸能人の公的な態度、信念を持った発言の責任、そして影響力のあるスターとして持つべき姿勢への大衆的な関心へとつながっている。ナナは論争の中でもぶれず、自分自身の基準と重みのある発言で改めて注目を集めている。
(記事提供=OSEN)
◇ナナ プロフィール
1991年9月14日生まれ。2009年にAFTERSCHOOLのメンバーとしてデビュー。もともと美貌に定評があったが、2014年の「世界で最も美しい顔100人」で1位になったことをきっかけに韓国を代表する“美女スター”となった。2016年にドラマ『グッドワイフ』の韓国リメイク版で女優としての才能を開花させ、以降は主演級女優として活躍中。
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