HYBEの日本本社である株式会社HYBE JAPANが6月9日、日本における事業強化および拡大を目的とした6月1日付の組織改編を発表した。
HYBEは2024年8月に発表したHYBEの新成長戦略「HYBE2.0」に基づき、アメリカ、日本、ラテンアメリカを中心に各地域の文化や特性に合わせた事業を展開し、各市場をリードする存在となるための「マルチホーム・マルチジャンル(Multi-home, Multi-genre)」戦略を進めている。
その一環として、HYBE JAPANでも日本本社としてのプレゼンスを高め、アーティスト事業を強化するために組織改編がなされることになった。
まず、HYBE JAPAN傘下のレーベル機能を強化するため、HYBE JAPAN傘下のレーベルを統括するChief Labels Officerに島賢治氏が、すべてのクリエイティブの責任者となるChief Creative OfficerにJEFF MIYAHARA氏が就任した。
Chief Labels Officerの島賢治氏は、ソニー・ミュージックなど複数の音楽関連企業でアーティストのマネジメント、A&R、マーケティング、レーベル運営に携わった。その後、2017年に株式会社fearlessを設立し、音楽・ライブ・映像・ファンクラブ・ECなどを含むトータルプロデュースを通じてアーティストのブランド戦略を手がけてきた。
Chief Creative OfficerのJEFF MIYAHARA氏は、これまで音楽プロデューサーとして少女時代、安室奈美恵、ONE OK ROCK、BoA、クリスハート、BOYZ II MENなど日米韓を中心としたアーティストを含む約330組のアーティストによる700曲以上の楽曲をプロデュースした。また、「エンターテインメント×テクノロジー」の分野にも豊富な経験を持ち、関連企業やプロジェクトも複数立ち上げ、エンターテインメントとテクノロジーの融合にも注力してきた。

HYBEは新たに就任したChief Labels Officerの島賢治とChief Creative OfficerのJEFF MIYAHARAの豊富な経験とノウハウを生かし、アーティストの発掘・育成からアーティストの価値を高めるコンテンツ制作やマーケティングなどのソリューションを強化することで、アーティストのブランド価値向上と強力なパワーを持つIPの開発に注力する。
島賢治氏とJEFF MIYAHARA氏は、今回の就任発表に際し以下のようにコメントしている。
「HYBE JAPANのレーベルは、日本から世界で活躍できるアーティストを創出することを最大の目標に掲げています。そのために、クリエイティブからマーケティング、ライブ、ファンクラブ、ECに至るまで、あらゆる要素を統合した“ソリューション“を構築し、アーティストの価値を総合的に高めていきます。さらに今後は、こうしたHYBE JAPANのソリューションを外部パートナーにも展開することで、日本のエンターテインメント産業全体の価値向上にも貢献していきたいと考えています」(島賢治氏)
「HYBE BRANDは、素晴らしいアーティストと才能が創り出す芸術性によって成し得る世界で最も忘れられない体験の代名詞といえるでしょう。日本特有のカルチャー、アート、エクスペリエンスが世界から注目されている中、次世代のスーパースターを輝かせるためにこの旅路に加わることができ光栄に思います」(JEFF MIYAHARA氏)
なお、グローバルグループ&TEAMやJ-POPボーイズグループaoenが所属するYX LABELSは、今回の組織再編によってHYBE JAPAN傘下に配置された。
YX LABELSの代表取締役は、HYBE JAPANの代表取締役兼CEOのハン・ヒョンロク氏が兼任する。
HYBE JAPANは今後も、傘下に独立性を持った複数のレーベルを擁するマルチレーベル体制を確立していく計画だ。また、さまざまなアーティストとより豊かなエンターテインメント経験を提供し、そのコンテンツや体験を日本のほか国外にも発信する”Beyond Japan”の実現に向けて邁進していく。