韓国のミュージカル俳優チョン・ホジュン(32)が、元交際相手との“泥沼の私生活暴露合戦”によりスキャンダルの渦中に立たされている。
性病感染や金銭トラブル、DVなどが次々と告発されるなか、本人の反論も加わり、騒動はさらに深刻さを増している。
チョン・ホジュンは2007年にミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』でデビュー。その後も『キンキーブーツ』『ウィキッド』『シカゴ』など人気作に出演し、韓国舞台界で活躍を続けてきた。近年はケーブルテレビJTBCのオーディション番組『ファントム・シンガー4』への出演を通じて、一般層への認知も広げていた。
そんなミュージカルスターが一転してスキャンダルに包まれたのは、5月24日のことだった。
元恋人がとんでもない暴露
チョン・ホジュンの元恋人を名乗るA氏が、自身のSNSを通じて「チョン・ホジュンから暴力を受け、結婚をちらつかせた金銭要求にも応じてしまった」と主張。さらに、身体にできた傷や自筆の陳述書の写真も公開した。

A氏は、「コーヒーワゴンの差し入れから舞台サポートまで、すべて自分が負担していた。デートの費用も全額支払っていた」とし、「結婚を餌に約1000万ウォン(約100万円)を騙し取られた」と主張。さらに、「ヘルペスに感染させられ、妊娠・流産も経験。その際、助けるという名目で毎月100万ウォン(約10万円)の現金をピラティス費として渡していた」と暴露した。
この衝撃的な告発の翌日、チョン・ホジュンもSNSで反論に転じた。顔に負傷した自身の写真と、事件当時の音声データを公開し、「正当防衛だった」との立場を示した。
チョン・ホジュンも反論
写真には、頭部から出血し、目元に傷を負ったチョンの姿が映っていた。彼は「これは早朝5時ごろ、警察が現場に到着した際に撮影された写真」と説明し、「無断で侵入してきたA氏を制止する過程で発生した正当防衛」と主張した。
また、公開された音声には、A氏の怒鳴り声と、チョン・ホジュンが「来るな」「叩かないで」と怯えながら応じる様子が録音されていた。さらに、A氏が「助けてください」と叫び、チョンが「警察を呼ぶ」と対応する場面も収められていた。
チョンは「これは私的な問題であり、すべてを公にするつもりはないが、事実と異なる主張や虚偽の内容が続くようであれば、法的対応も辞さない」と強調。また、「過熱する世論に精神的な苦痛を感じている。ご心配をおかけして申し訳ない」と謝罪の言葉も添えた。
現在、両者が“暴行被害”を主張している状況であり、警察による捜査が進められているという。
一連の騒動は、“事実関係の証明”という法の判断に委ねられることになりそうだ。