映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の記者会見が5月7日に開催され、トム・クルーズを含むキャスト陣が登壇。最新作にかけた想いや、人間離れしたスタントの裏側について語った。

MC・関根麻里の呼び込みにより登場したトムは、「温かい歓迎をありがとうございます。皆さんに会いたかったです。また日本に来れて嬉しいです」と挨拶。「なぜ本シリーズは特別なのでしょうか」と質問されると、「映画を作るということは小さいころから夢見ていたことです。自分の夢を生きることができる。それを受け入れていただいて観客の皆さんを楽しませることができるということを当たり前だとは絶対に思いません。現場に入り準備している時に常に観客のことを考えています。それらは私に大変な喜びをもたらしますし、人生を捧げています。そのなかで(『ミッション:インポッシブル』シリーズは)最初にプロデュースした作品ですし、非常にめずらしい旅をさせていただきました。また、自分自身が俳優として、プロデューサーとして、ストーリーテラーとしてチャレンジをしていけます」と熱い想いを語った。


最新作のアクションを語るうえで外せないのが、縦横無尽に旋回する小型プロペラ機のスタント。トムは「ウィングウォーキング(飛行機の羽上でのスタント)をしたときに、呼吸もできないくらい風圧が凄まじく物理的にかなり困難でした。全身の筋肉を使い挑みました。パイロットにもトレーニングをしてもらったんですが、すごく体力が奪われてエネルギーがきれることもありました。そのため、筋肉にエネルギーが回るように日々トレーニングを積んできました。このような経験は初めてでした」と、その裏側を明かした。


記者からの質疑応答では、「本作のアクションシーンを撮影していくなかで、『無理かもしれない』と思った瞬間はありましたか?」という質問を受け、トムは「毎回そうでした。毎回チャレンジングですがそんな環境のなかでも撮影を続けていきました」と振り返った。
続いて、「これだけ肉体的にハードな動きを可能にするためのエネルギーはどこからくるんですか?モチベーションの保ち方を教えてください」という質問に、トムは「情熱と愛です。仕事ではなくこれこそが自分だと思っていますし、目標というものを常に持っていて、チャレンジが大好きなんです。難しいとか大変とかは構わない。とにかく何があっても諦めない。人生は冒険です。よく、怖くない?って聞かれるんですが、もちろん怖いです。色々な感情があるんですがそれは問題ないんです。それが私なんです。人々を楽しませることが本当に好きで、自分がどれだけ光栄な立場にいるかということを当たり前に思わないようにしています」と熱弁をふるった。


また同イベントでは、5月23日の全国公開に先駆け、5月17日から22日までの期間に、6日間の先行上映を実施することがサプライズで発表された。