クックパッドが描く未来のマーケット!スマートキッチンで料理はもっと楽しくなる | RBB TODAY
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クックパッドが描く未来のマーケット!スマートキッチンで料理はもっと楽しくなる

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クックパッドが描く未来のマーケット!スマートキッチンで料理はもっと楽しくなる
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 「親子丼を作る時、どこを調理したいですか? 僕は卵をフワッとさせるところだけをやりたい」

 クックパッド スマートキッチングループ リーダーの金子晃久氏は、来場者に向かって話しかけた。「(料理は)ラクしようとすると失敗し、逆に美味しくしようとすると大変」。人と機械が分担して料理ができるようになるとキッチンの新しい未来が見えてくるという。



 うまく機械と連携すれば、手間をかけたいところだけを調理するというスタイルの実現も可能になる。冒頭の氏が話すシーンもそのひとつだ。家庭でもキャラ弁を作るほど料理好きな金子氏ならではのこだわりを見せたが、この現象はグランピングに似ているという。すべてを自分で行うキャンピングと違い、設備や材料などはプロにまかせて、自身は贅沢な環境体験をする。キッチンの調理においても、「やりたいところだけ調理する」ということも可能になるという。

 同社ではレシピ連携調味料サーバー「OiCy Taste」を開発している。これはレシピに合わせて、調味料を自動的に調合してくれる機械だ。これと同じく発表されたのが、クックパッドに投稿されたレシピを、機器が読み取り可能な形式(MRR: Machine Readable Recipe)に変換して機器に提供する「OiCy」。主に、キッチン家電を取り扱う企業に向けて提供するサービスだが、機器をOiCyに対応させることで、クックパッドのレシピ内容に合わせ機器を自動で制御できるようになるという。



 現在、サイトに投稿されているレシピは機器と連携するには不完全だ。カボチャは「南瓜」あるいは「かぼちゃ」とも表記されており、手順の説明を見ても「3.蓋をして弱火で10分ほど蒸します」というのは何を蒸すのかの判断が難しかったりする。素材の表記のゆれを同じIDで管理するとともに、レシピを機械が読める形式に変換しなければいけない。



 これができれば、例えば家庭内の味もデータ化でき世代を超えて残しておくこともできる。また、プロの味を家庭で実現するのがもっと簡単になるかもしれない。腕に自信のある調理人は、レシピの基本部分はあっさりと公にしてくれる場合が多い。「週末のパーティーには〇〇ホテルの〇〇シェフのテリーヌを作ってみよう」「〇〇店のパスタをやってみよう」などと、特別なレシピを購入するビジネスも生まれるかもしれない。

 レシピと家電をつなぐことで、巨大なビジネスも生まれてくる。現在、クックパッドの累計レシピ数は289万品。月次利用者数は5,500万人にのぼる。おそらく、ある料理を作るときにクックパッドのレシピに家電が対応しているのは必須になっていくだろうし、それが家電製品の付加価値になるだろう。現在でもレシピが組み込まれた家電は存在するが、もっと柔軟になるに違いない。押しつけのレシピではなく、同じ料理でも選択肢が無数にあるスタイル、あるいはそのなかからリコメンドしてくれるものになるかもしれない。



 調理機器の連携も必要になってくるだろう。大量生産の現場では、IDで管理されたレシピと業務用機器が大活躍するだろう。

 同社では「スマートキッチン」のレベルを以下のように定義している。

レベル0 人力調理       現在
レベル1 固定機能支援     現在
レベル2 ネットワーク連携支援 2019年
レベル3 機器横断的自動化   2021年
レベル4 全自動化       2026年
レベル5 人間・機器協調    2030年

 レベル5として人間と機器の強調を配置しているが、クックパッドの目指すところは自動化ではないという。機械だけではなく人間の創意工夫が加わることで、豊かな世界ができるとしている。



 今回のスマートキッチンサミットでは、究極は食のパーソナライズ化ではないかという意見があった。もし、調理機器のネットワークが完了し、レベル3・4と進化していくなかで、生産者と個人の関係も近くなっていくかもしれない。今、飲食店では仕入れ情報がレジ端末にとんでくる時代だ。ひょっとしたらレシピを表示している機器で、食材情報がリコメンド・入手できるようになるかもしれない。
《RBB TODAY》
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