「Automator」でターミナルコマンドを実行する
「Automator」には、いろいろな自動化の部品が用意されている。「ライブラリ」でジャンルごとに分類されているので、クリックして何ができるか見てみよう。
今回使うのは、「ユーティリティ」に入っている「シェルスクリプトを実行」だ。これを使って、デスクトップのファイルやフォルダーを隠すアプリを作ってみよう。
ターミナルでは、次の2つのコマンドを続けて実行する。
defaults write com.apple.finder CreateDesktop -boolean false
killAll Finder

デスクトップのファイルを再表示するには、1つめのコマンドの「false」を「true」に変えて実行する。
ターミナルのコマンドは長くて入力ミスしやすいものだが、「Automator」でアプリにしてしまえば、好きなときにダブルクリックで実行できるのがいいところ。
さっそく「アプリケーション」フォルダーに入っている「Automator」を起動しよう。はじめに表示されるファイル選択画面で左下の「新規書類」ボタンをクリックする。次の書類のタイプを指定する画面では「アプリケーション」を選ぼう。

左のリストの「ライブラリ」から「ユーティリティ」を選び、中央に表示された「シェルスクリプトを実行」を右のエリアにドラッグ&ドロップする。

コマンドの入力欄に、先に紹介したコマンドを入力しよう。
![1つめのコマンドを入力していくと途中で自動的に折り返されて複数行になるかもしれないが、そのまま入力を続けて、最後に[return]キーを押し、2つめのコマンドを入力する](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/602536.jpg)
入力ができたら、「ファイル」メニューの「保存」を選び、「デスクトップを隠す」という名前で保存しよう。次に、「ファイル」メニューから「複製」を選び、1つめのコマンドの「false」を「true」に変え、「デスクトップを表示」という名前で保存する。

Macをプレゼンに使うときや、スクリーンショットを撮るときは、「デスクトップを隠す」アプリを起動しよう。デスクトップが散らかっていても、一瞬ですっきりきれいにできる。
秘密のファイルを入れておける隠しフォルダーを作ってみよう
次は、フォルダーの表示/非表示を切り替えるアプリを作ってみよう。
まず、デスクトップに対象になるフォルダーを作る。ここでは「Test」フォルダーを作成した。「Automator」を起動したら、さっきと同じように書類のタイプを「アプリケーション」にして「シェルスクリプトを実行」を右のエリアにドラッグ&ドロップ。図のようにコマンドを入力しよう。


コマンドが完成したら、「ファイル」メニューから「保存」を選んで、アプリとして保存する。ここでは「隠す」アプリにしてみた。続けて、表示するためのアプリも作っておこう。「ファイル」メニューから「複製」を選んで、コマンドの「hidden」を「nohidden」に変えて、「表示する」アプリとして保存する。

これで、フォルダーを隠すアプリと表示するアプリができた。アプリを起動して、試してみよう。「Test」フォルダーに秘密のファイルを入れて普段は非表示にしておくと、なにかと安心だ。

なお、「Test」フォルダーをほかの場所に移動するとアプリは正常に動作しなくなるので注意しよう。デスクトップ以外の場所に秘密フォルダーを作りたいときは、あらかじめフォルダーを作成してから紹介した手順を実行しよう。